※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:悪役腐令嬢様とお呼び!
・ 著者 :節トキ
・イラスト:フルーツパンチ
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中?)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・ 構成 :★★★★★★★★★☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :★★★★★★★★★☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★★☆
・ オススメ度 :★★★★★★★☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:ほぼ常時
・ 男性キャラの邪魔さ :~高?
<感想など>
※いつもよりネタバレ度高めです※
そろそろ荷造りしないとなぁと思いつつものんびりまったりをためられない水城です。ごきげんよう。やらなくちゃいけないことって、どうしてこんなにやりたくないんでしょうね。
早速ですが本日の作品紹介です。本日紹介するのは「悪役腐令嬢様とお呼び!」です。
大神那央は自他共に認めるBL大好き女子――いわゆる腐女子である。
しかし十九歳になってすぐに事故死。そして生まれ変わったものの、そこはなんと嫌々プレイしていた乙女ゲームの世界だった。おまけにポジションはヒロインをいじめ倒すライバルの悪役令嬢。
(ちなみにこの悪役令嬢のクラティラス・レヴァンタ、どのルートを辿っても必ず死ぬという運命にある)
クラティラスとして生きることになった那央は悲惨な未来を受け入れ、可憐なるヒロイン・リゲルをいじめ……たりせず、彼女を始めとする女子達にBLの素晴らしさを布教し、同志の輪を広げていくのだった――。
ストーリーは割と好きです。ただそこそこ注意点がある作品でもあるので記していきますね。
まず、言うまでもないことですが主人公が腐女子です。私は自分でBLを読みはしないものの別に嫌いではないんですよね。いわゆる美々ちゃん思考なので。ただ苦手な人もそれなりにいると思うので、注意が必要でしょう。特に今作は主人公が他の登場人物(ゲーム・ヒロイン含む)をどんどん腐堕ちさせていきますし、その妄想もそこそこ具体的に描かれますからね。
次に重要なのが、ノリがかなり独特です。シナリオは主人公の一人称なのですが、彼女のアクがかなり強いんですよね。また登場人物の口がかなり悪いです。毒を吐くというよりはスラングが強いという意味で。なのでこの点も、苦手な方には合わないと思われます。
そして最後に、これが超重要事項。主人公と一緒に死んだ元の世界での元同級生がいて、主人公が作品内悪役令嬢(非常にメジャーなパターンで。メイン攻略対象である王子の婚約者)に転生するのに対し、もう一人はその王子に転生します。それはまぁともかくなのですが、その王子の中身。作中の序盤は恐らくミスリードを狙ってるのですが、元男なんですよね。要するに外も中も男です。かつ、犬猿の仲のように描かれてはいるのですが、正確には気の置けない関係というのが正しいと思われます。転生前、恐らく高校時代もしょっちゅう二人でつるんで、なんどもそっちの家に泊まりこんだりしてますからね(口ではお互い罵倒しかしないけども)。そして、転生後も紆余曲折があって、お互い不本意ながらも結局婚約関係になり、なんだかんだ主人公に一番近しい存在はこの王子となります。主人公と本来のゲームヒロインでの百合要素もそこそこにはあるのですが、正直こっちの方が強すぎます。作品のジャンル?を考えてもこの二人の関係性が親密さを増す可能性はかなり高いので、その点は絶対に留意すべきでしょう。
とまぁそんなわけで、百合度はまぁまぁでストーリーも悪くないものの、相当に人を選ぶ作品だと思います(特に前二つは百合云々ではなく、普通に人を選ぶと思います)。もし気になった方がいましたら、その点理解した上で読んでいただければと思います。
それではノ
※私は購入していませんが、コミカライズしているのでそちらも貼っておきます。