百合好きによる百合好きのためのレビュー

このサイトは百合好きによる百合好きのためのレビューサイトです。もし購入をためらっている商品などレビューしてほしい作品がある場合コメントにお願いします。所持している場合は再読して優先的にレビューを行います(未所持の場合は作品次第となります)。また百合作品の情報提供も随時お待ちしております。

打撃系鬼っ娘が征く配信道!

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

f:id:you_mizushiro:20201207194424j:plain

※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 <作品概要>

・タイトル:打撃系鬼っ娘が征く配信道!
・ 著者 :箱入蛇猫
・イラスト:片桐
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★★
・   世界観  :―?
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★★

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★☆☆

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:高?
・  男性キャラの邪魔さ :低

 <感想など>

こんばんは! もう十二月も一週間が過ぎ、あと二十日強で今年もおしまい。転職してからもう一年も経つのかと思うと、早いものです。そろそろ年末でDMMの50%還元が始まる気がするんですよね。前回は恐らくネット環境がなかったりしたせいで使えなかったので、結構DMM使ってるシリーズが溜まっちゃってるんですよね。例年通りなら冬休み、クリスマス付近で始まると思うので、みなさんもぜひ活用して下さい。

 

さて、本日も小説作品の紹介です。本日紹介するのは「打撃系鬼っ娘が征く配信道!」ということでそう、(VR)MMOのプレイをするという作品。

バイト先が全て潰れてしまった少女は、親友のプロゲーマーに誘われて、「スクナ」として配信者になることに! 選んだゲームは広大な自然広がるファンタジーの世界なのに
勧められたのは物理特化の「鬼人族」に打撃武器!? だが超人級の身体能力をもつ彼女にはドンピシャリ。軽々と使いこなし、生き生きと敵をなぎ倒す! 普段のゆるい雰囲気とは裏腹なその姿に、気づけばリスナーは一万人越え!? 噂を聞きつけやってくる強敵も、金棒一本に全ての力を込めて迎え撃つ——「それじゃあ、今日も配信やっていこ〜」。

ゲームプレイ系?というと私はこの他に「極振り」と「フリーライフ」を読んだことがあるのですが、その記事の時に『ジャンル自体が私には合わないのかも』と書いたのですが―――

これ、超好き

単純にプレイではなく"実況"という形式があったのかなんなのか、ものすごく好きな作品です。全体通して非常にバランスの良い構成で、配信しているという体からいわゆる『おまえら』のコメントが差し挟まれたりスレッド形式の部分があったりとするのですが、とにかく綺麗にまとまっていて非常に読みやすいです。

主人公・菜々香は見た目はちっこい可愛い女の子なのですが、身体スペックは範馬勇次郎みたいな狂った能力をしています。とにかく身体能力、反射神経、動体視力などなどが完全に人間離れしていて、配信を始めるまでは一日17-20時間労働を365日ほぼ休みなしでこなすという(ちなみに20徹まではいけるらしい)異様な生活を送っていました。それが三つのバイト先が同時に潰れるというおかしな状況から、唯一の友人である凜音に誘われて"ゲーム実況"の世界に入ります。本作は現実世界ではもてあましていたその異様な身体能力、反応速度などをフルに活用し、PSチート状態の彼女がMMOの舞台で大暴れする、というコンセプトの作品です。

恐らくですが人を選ぶ作品なのは間違いないです。私にはガッチリはまりましたが、ジャンル的に合わない方も多いと思われます。個人的には昔「im@sシリーズ」、niconicoの架空戦記にどっぷり浸かっていた頃をなんとなく思い出す作品でしたね。多分見せ方だと思うのですが・・・。ちなみに百合度はそこそこ。幼馴染であり唯一の友人、親友である凜音は完全にナナを養うつもりですし(必要のないスペックの持ち主ですが)、スタートからすぐに同棲が始まります。ただしあくまでメインはゲームパートで、現時点でナナはリンネにゲーム内で追いつけていない為絡みは少な目。とはいえ巻末には描き下ろしでデートパートもあるし、途中からリンネの従妹の子(ナナスキー)も加わるのでそういう方向でも楽しめます。好みを選ぶ以外の注意点としては主人公の背景がちょっと重めであることでしょうか。その点から今後ある程度シナリオが暗めになる可能性もあるのですが、そこまで沈み切ったものにはならない予感もしています。その辺りも加味しつつ、気になった方はまず一冊、是非読んでみてください。

それではノ