※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:ひきこまり吸血姫の悶々
・ 著者 :小林湖底
・ 掲載誌 :りいちゅ
・投稿時点での発行巻数:6巻(刊行中)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :★★★★★★★★★☆
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ 絵 :★★★★★★★★★★
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★★
<百合的注意点>
・百合度:低~中→中~高
・男性キャラの登場頻度:高
・ 男性キャラの邪魔さ :低~
<感想など>
こんばんは!
十月に入って秋番が少しずつ始まっていますね。大注目の「ゆゆゆ」は勇者の章のあと一体どうするのかと思っていたのだけど、時間が戻るのね。そうよね、さすがにあの後に更に・・・はちょっとだものね・・・。
夏番についてですが、「マギレコ」の二期最終話(前編最終話)視聴しました。一期もそうだったけど、序盤から後半にかけてどうしても落ちていく印象が否めないですね・・・。それにしてもアニメ版はストーリーを大きく変更してきましたね。クロエがどうなるかも気になるけど、見滝原はこの後どうするんだろうか。大本の原作表現やゲーム(ソシャゲでなくコンシューマー)の描写からすると、見滝原メンバーはフルメンバーで万全の状態ならワルプルギス倒せるのかな? 今回は調整屋バフも入ってる(入ってましたっけ?)から、いけるのかしら。気になります。
さて、本日は小説作品の紹介ですね。ずっと紹介しようと思ってて紹介できていなかった作品、「ひきこまり吸血姫の悶々」です。
「……ふぇ? な、なに?」
引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、なんと帝国の将軍に大抜擢されていた!
しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。
名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで
「運動神経ダメ」
「背が小さい」
「魔法が使えない」
と三拍子そろったコマリ。
途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。
「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」
はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー!
引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?
タイトルや紹介文からゆるめのファンタジーと思わせておいて、話がとにかく重いことで(私の中で)有名なハイファンタジー作品です。
ストーリーは基本的に一巻単位で区切っているため、読みやすくなっていると思います。だめだめ吸血鬼なこまりんが色々な意味でヤバいメイド・ヴィルヘイズと、自らが率いることになった問題児部隊と共に戦場で大暴れするお話です。先に記した通り、ストーリーは基本的にとにかく重いです。いつもいつも、こまりんが本当に可哀そうになる暗い重いです(こまりんだけでなくその巻毎のヒロインも)。なので非常に胸が締め付けられながら読み進めることになること請け合いです。
(※ちなみに、この世界における"戦争"は、エンターテインメントとなっております。というのも、基本的に各陣営、各々の領域内(別領域との境界、重ね合わせ部分含む)では何度死んでも蘇るためです。なので、問題児と戦場でわーわーやっている時はあまり心労もなく読んでいられます)
メインキャラクターは一巻時点ではこまりんとヒロインのヴィル、それに皇帝とか父上とか部隊の問題児どもとか色々ですが、巻が進むにつれて増えていきます。特にどんどんとヒロイン候補が増えていくため、基本的に百合度は巻数を重ねるごとに上がっていきます。一巻よりも二巻、三巻と期待したいいので、その点のみで一巻で離れるというのはお勧めしないことを記しておきます。
評価項目を見て頂ければわかる通り、私の中で極めて評価の高い作品です。ストーリー・構成、キャラクター、テキスト、全体のバランス、そして作画(さすがのりいちゅ先生。りいちゅ先生のままコミカライズしてくれないかな・・・)。どこをとっても文句なしの、非常に素晴らしい作品だと思います。何度も言いますが非常に重めの展開が続くため読むのにパワーが必要ですが、そのバランスも含めて本当に最高の仕上がりだと思います。今までの紹介作を全てひっくるめても十指に入れられる作品だと思っているので、是非読んでみてください。
それではノ