百合好きによる百合好きのためのレビュー

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女子高生の放課後アングラーライフ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:女子高生の放課後アングラーライフ
・ 著者 :井上かえる
・イラスト:白身魚
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★★★

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★★

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:低~
・  男性キャラの邪魔さ :低

 <感想など>

こんばんは!

今日はずいぶん暑くなりましたね。一応エアコンは27度でつけているけど、蒸しているせいかちょっと暑いです。

さてさて、10月も一週間ほどが経ち、秋番も色々と放映が始まりましたね。私はまだ全然チェックが進んでいないのですが、皆様は何か視聴していますか? 唯一第一話を視聴したのがプリティーシリーズの新作「ワッチャプリマジ」なのですが、これはどうも雲行きが怪しい予感がします。作画、キャラクター、シナリオ構成から鑑みるに、プリリズタイプに戻る予感がかなり強くしています。流石に一話でバイバイはしないけど、もしかしたら途中でドロップアウトするかも・・・。どうなるんでしょうね。

 

それでは本日の作品紹介に移りましょう。本日も小説作品の紹介ですが、本日はファンタジー作品ではありません。珍しい、角川スニーカーより「女子高生の放課後アングラーライフ」です。

同級生からイジメの標的にされ、関西の高校に転校した追川めざし。登校初日、同じクラスの白木須椎羅に「これは運命やでっ! めざしちゃん!」と迫られ、そのまま彼女が会長を務める海釣り同好会「アングラ女子会」に入会することに。
同好会のメンバーであるクール系女子・汐見凪と副会長で勝気な性格の間詰明里から釣りの基本を教えられ、女子高生アングラーとしての生活をスタートさせる。めざしは少しずつ魚釣りの面白さと彼女たちのボケとツッコミが入り乱れる楽しい雰囲気に居心地の良さを感じはじめるのだが……。

些細な事から始まったイジメで辛い生活を送っていた主人公・めざし。彼女が親の都合により引っ越した先で、その名前をきっかけに知り合った少女・椎羅と、その仲間たちとの触れ合いで楽しい日常を取り戻していくお話です。

ジャンル的にはまさに青春物!という感じ。同好会での活動をするのですが、部活物という感じではありません(他校とかが出るわけでもないので)。ストーリーはそこそこシリアス度が高いです。特に序盤のめざしちゃんは卑屈すぎて読んでいて少し辛い。ほのぼの系作品ではないことをおさえておいてください。

主要キャラクターは紹介文にある四人。主人公であるめざしちゃん、彼女に声を掛けて同好会に引き込んだ椎羅、彼女のストッパー的存在である凪、そして椎羅が大好きな少女・明里ちゃんです。あとは主要メンバー達の家族と、四人を度々釣り場まで連れてってくれる男性がちょこっと出てくる感じですね。

百合度はまぁまぁ高めでしょうか。特に先に上げた明里ちゃん。彼女は登場して早々に(大好きな人が突然連れてきた)主人公に対して思い切り敵対的な視線を向けます。何せ椎羅がやたら距離の近い子で、かつ主人公にものすごくベタベタとするので。しっかりと椎羅ラブな明里ちゃん的には面白くないのでしょう(読者としては可愛らしく思うばかりですが)。なのでいちゃいちゃ多めな主人公とヒロイン?椎羅もいいし、いちゃいちゃはないけど椎羅ラブな明里ちゃんの可愛さが非常に良きでした(ちなみに巻末に番外編として明里ちゃんのお話があるのですが、これが最高でした。本編のシリアスさもなく、ただただ明里ちゃんが可愛いだけのショートシナリオ。最高です)。

そんなわけで、かなり久々なファンタジー要素の一切ない小説作品の紹介でした。ここまでで触れてこなかったけど、角川スニーカー(一般のラノベ)なので挿絵も比較的多めです。絵柄は表紙を見てもらった通りで、京アニっぽい感じでしょうか。安定して上手かったです。一番の特徴は登場キャラクター(主人公以外)の関西弁でしょうね。標準語に慣れていると巻中のめざしちゃん同様少し当たりが強く感じるかも? ストーリーは少し暗めだけど非常に良く、全体的に高くまとまった作品だと思います。単価も標準的ですし、気になった方は是非読んでみてください。

それではノ