※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:エスカレーション
・ 著者 :倉田悠子
・イラスト:いとうのいぢ
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :(表紙のみ)
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:中~高
・男性キャラの登場頻度:中
・ 男性キャラの邪魔さ :中~
<感想など>
ちょっと更新をおさぼりがちな水城です。こんばんわ。
いやね、最近ちょっと「ウマ娘」が楽しすぎてずっとゲームばっかしてました。ソシャゲは先日お話したように三つまで減らしたのですが、一日中「ウマ娘」やってる。育成ゲーム楽しすぎる。それに育成パートこそパートボイスなものの、シナリオはイベントも個別もフルボイス。3Dの出来は最高にいいしレース見てて楽しいし最高すぎます。本当に待たせてくれただけのゲームを仕上げましたね。素晴らしいです。
さてさてそれでは本日の作品紹介。本日は何気に私が長い間電子化を待っていた小説作品、「エスカレーション」。
ここは聖アザレア女子学園──厳粛なカトリック系の全寮制女子高校。
転入生の小松崎リエは、生徒会長の上級生・早川なおみに見初められ、夜ごと繰り広げられる秘め事へと誘われる。
ミステリアスな同級生・碧も加わっての、底知れぬ欲望の連鎖のなかで、少女たちの愉楽と悲哀が艶やかに浮かび上がる──
結論から言ってしまうと、期待していたのとは違ってた。
一言で表すなら、こちらの作品は『官能小説』です。作品の出来だけで言うなら上の評価項目を見て頂ければわかるようにものすごく高いです。ストーリーからテキスト、構成も含めてかなり完成度の高い作品だと思います。ただ、作品の方向性というか、ジャンルが私の求めていたものではなかったという話ですね。
お話は全三話の構成になっていて、先程官能小説だと記したように濡れ場のパートがかなりの割合を示します。描写に関しては本当に上手くて、出来は本当に感嘆します。ただし百合作品としてこちらを求めるというのはお勧めしません。より正確には、私がお勧め度を高めに設定しているようなタイプの作品ではない、昨今主流のわかりやすい百合作品ではない、ということです。またもう一つ非常に重要な点があります。第二話、濡れ場のそこそこを占めるシナリオの根幹部分でプレイに男性が混じります。より詳細に記すと、なおみお姉さまが自身の弟に主人公・リエへの行為(ただし挿入はない)を強要し、姉弟で主人公を犯すシーンがあります。またその場面をなおみお姉さまの父親が見せられていて、加えて主人公の同級生である碧はその父親に行為をねだりかけます。このようなパートもあることは私としては言及せざるをえないところでしょう。
以上のことより、個人的に本作の購入はここの(私の思っている)読者層に対してはお勧めできません。特に単価が高いのでなおさらですね。ただし繰り返しになりますが作品のクオリティは非常に高く、非常に価値ある一作だと思います。加えて百合作品ではありませんが、百合度は高いと言えます。シナリオも非常におもしろいので、上記注意点を聞いてそれでも読んでみたい、私は大丈夫という方は是非買ってみてください。
それではノ