百合好きによる百合好きのためのレビュー

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女王陛下の異世界戦略

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:女王陛下の異世界戦略
・ 著者 :第616特別情報大隊
・イラスト:巖本英利
・投稿時点での発行巻数:3巻(刊行中)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :(表紙のみ)
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★☆☆

 <百合的注意点>

・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:高
・  男性キャラの邪魔さ :低

 <感想など>

最近またしてもソシャゲづいてしまっている水城です。こんばんは。

「ウマ娘」、いいですね。普通に面白いです。ただどうしてもレースをスキップ出来なくて(システム上は出来ます)、一回の育成に非常に時間がかかってます。まぁ何周もしていくようになれば飛ばすようになるんでしょうけど・・・最初はどうしても色々読みたいし見たいですからね。でもやっぱりレースは今後も飛ばさずに見てしまいそうですが・・・(笑)

 

さて、本日も作品紹介はなろう作小説である「女王陛下の異世界戦略」。ラスボス系女子の異世界戦乱記です。

とあるストラテジーゲームで悪の陣営「アラクネア」を好み使用していた主人公。ある日、自分がゲームの中にそっくりな異世界にいることに気付く。ゲームとはやや異なる部分があるが、プレイ内容通り主人公はアラクネアを率いる立場にいた。配下の蟲たちは主人公を女王と称え「我らに勝利を」と冀求する。やがて主人公は熱に浮かされたように蹂躙虐殺を経て隣国に攻め入る。それこそ現実世界でゲームをプレイしていたように――。

気付かぬうちに見知らぬ世界に存在していた主人公。彼女はその世界に見覚えはない物の周囲を囲む異形の者達が自分の愛したユニットに酷似していると気づく。しかし自身の事は何一つ思い出せない。出自も、名前も、何も。
確かなことは自分が異形に傅かれていること、彼らから伝わる『勝利』への渇望、そして進むべき道―――
そして彼女は異形を従がえて戦乱へ進む・・・という感じの内容です。

ラスボス系女子といっても彼女自身は非常に非力な存在です。絶対の忠心を誓う蟲―――スワーム達の力がその全てと言えます。特に序盤は彼らの生活基盤なども存在しないため、勢力自体も小さいです。尤もすぐに版図を広げるのですが・・・

言うまでもないことですが、百合作品ではありません。彼女の国の中心人物も男女混合・・・というかそもそも人でないか人をやめています。ただその中でも彼女に近しい人物(?)が二人いて、一人が生産された英雄ユニット・セリニアン、そして元エルフの少女・ライサです。特にセリニアン(女性ではないが女性体を取る)の主人公への忠愛が非常に強く、可愛い。元のゲーム中でも最強クラスのユニット(成長後)である彼女ですが、主人公のこととなると非常に感情豊かになって泣き虫になります。可愛い。それはもう愛おしく思うのも仕方のないことでしょう。可愛い。

こちらも言うまでもないことですが、人を選ぶ作品だと思います。また主人公の進む道は虐殺街道まっしぐらです。行動は残虐非道そのもの。ただし描写は精緻でないためそこまで読んでいて重い感じにはなりません(意図しているのでしょう)。また元・人間である主人公の意識とスワームという種族(恐らく群体)の意識がしばしば揺れあい、比較的人道的な面も見せることがあります(余談ですが、個人的印象としては幻燐のリウイを思い起こさせます。特にカオスルート。敵に容赦は見せず、味方には比較的まともに接する感じ)。

個人的には結構好きなタイプの作品ですし、また舞台や背景の設定、戦力バランスなども含めて非常にいい感じに思えました。ただ繰り返しますが好き嫌いは分かれるでしょうし、多少人も選ぶと思います。単価も高いですし、ここまでの紹介でちょっと興味が沸いたという方がいましたら、まずは一巻を手に取って読んでいただければと思います。それで気に入っていただければ是非続刊も。

それではノ