百合好きによる百合好きのためのレビュー

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お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 作品概要

・タイトル:お姉さまと巨人 お嬢さまが異世界転生
・ 著者 :Be-con
・  掲載誌 :青騎士コミックス
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★★
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 百合的注意点

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:中~高
・  男性キャラの邪魔さ :低~中

 感想など

こんばんは!

四月も終わりが近づいて、随分暖かくなってきましたね。最近は仕事くらいだと移動が車であることも手伝って、上着なしで家を出ることが多いです。花粉もスギはそろそろ終わってヒノキの時期ですね。尤も、私の場合ヒノキの方が辛いのでこれからといったことろではあるのですが・・・(笑)

 

 

さて、それでは作品紹介に移りましょう。本日紹介するのは「お姉さまと巨人わたし」です。

 

 <ストーリー>

お嬢さまと巨人、種族も生まれも違う2人は『大切な人』を捜す――絆を結ぶ異世界転生ファンタジー、開幕。

ということで、『異世界転生』要素のあるファンタジー作品です。タイトルを素直に受け取るなら、主人公は『巨人わたし』でしょうか。なので界隈的に言うなら、『現地人主人公』というやつですね。ジャンルは『ダークファンタジー』。主人公にしてもお姉さまにしても、色々な意味で重いです。なのでタイトルから受けるポップなイメージで読み始めると、良くも悪くも裏切られることになると思います。

 

 <キャラクター>

ということで、主人公はタイトルにある『巨人わたし』である、エイリス(エイリス・キョウゴク・ン・グバ)。ゴルムという氏族の巨人で、今は"お姉さま"とともに氏族の兄弟たちを探して旅をしています。巨人族は一般に「粗野で野蛮で知能の低い愚鈍な種族」とされているようですが(第一話のクズ神官談。実際に一巻においてエイリス以外にまともな巨人は登場していません)、彼女は古の時代の「勇敢で義に厚い誇り高き種族」として生きています。"お姉さま"と姉妹の契りを結んで以降、彼女に付き従い、彼女のために生きている少女(?)です。

その"お姉さま"、ヒナコ京極 きょうごく雛子ひなこ)が、いわゆる『異世界転生者』です。割とちょくちょく転生者の現れる世界のようで、ヒナコ以外にも一定数の転生者は存在するようです。転生者には女神より何らかの『能力チート』が与えられるらしいのですが、ヒナコの場合「ズルはいけないことだから」というシンプルな理由でそれを断っています。つまり無能力者ですね。かつて"お姉さま"とともに電車にはねられて死亡し、この世界にやってきました。今はエイリスとともに同時に転生したと信じている"お姉さま"を探して旅をしています。

そして彼女の、ヒナコの探している女性、"お姉さま"。この世界において異世界転生者は、一般に『勇者』と称されるようです。女神による祝福チートは様々ですが、いずれにせよ極めて強い力を持つということで、この世界の人々は彼らを勇者と称することで、自分たちにとって彼らが、彼らにとって自分たちが味方であるのだと、そう定義づけているようです。もちろんお姉さま・ジュンコ樋高ひだか純子じゅんこ)もまた何らかの『能力チート』を持って転生しているのですが、彼女の場合は―――

他にも登場キャラクターはいますが、現時点でどのキャラクターがレギュラーとなるかはわかりませんね。ただ、"お姉さま"の妹は、今後も頻繁に登場するだろうと思っています。

 

 <百合度>

百合度は今のところはそこそこくらいでしょうか。何せダークファンタジーなので、基本的に重いんですよね。エイリスはとにかく可愛いのですが、百合度という観点では難しめだと思います。ただ、個人的には今後多少上がるのでは・・・?という予感が少しだけあることも付け加えておきましょう。

 

 <総評>

ストーリー、および舞台設定が非常に素晴らしいですね。ただし『異世界転生』及び『チート』を好まない層が一定数いるとは思うので、その点でお勧め度を下げました(尤もヒナコにチートはありませんが)。とにかくタイトル・表紙からは想像しなかった内容の作品です。個人的にはかなり好みで、かつ先の気になる作品なので、ファンタジーが、特にダークファンタジーが好きな方は是非読んでみてください。

それではノ

 

 

はい、それでは本日もいくつかの作品をDMMセールからピックアップしてべたべたしましょう。本日は当サイトでも記事のある作品で、先日完結した「ふたりはだいたいこんなかんじ」、現在アニメ放映中の「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」、そして百合作品ではないけれど私が個人的にお勧めしている「宝石商のメイド」です。いずれも第一巻のみですが、値引きとポイント還元の重複セール中なので、お安く求められます。未読の方は是非この機会にご検討くださいな。

ふたりはだいたいこんなかんじ (1) 【電子限定おまけ付き】社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。 1巻宝石商のメイド 1