百合好きによる百合好きのためのレビュー

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幸腹グラフィティ

こんばんは!

あまりにも家を出ず引きこもっているため、そろそろ話題が尽きている水城です。
そういえば、気が付けば国内のコロナ感染者数がものすごい激減していますね。国外ではまだまだ流行っているところもあるようですが・・・日本はこのまま収まっていってほしいですね。あとは内服薬さえ必要量出回ればインフルエンザと同じ対応になると思うので、是非塩野義あたりには頑張ってほしいところです。

 

さてさて、本日は久々に大きいタイトルの紹介です。独特の食事描写で通称『メシの顔』という言葉を広く普及させたきららの名作、「幸腹グラフィティ」です。

漫画版(原作)

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:幸腹グラフィティ
・ 著者 :川井マコト
・  掲載誌 :まんがタイムきらら
・投稿時点での発行巻数:7巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★★

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:極低
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

まずはやはり原作である漫画版です。私は本作品を知ったのがアニメ化よりも後だったので、実はあんまりきららだっていう印象を持ってなかったんですよね。ちなみに今回は紹介に先立って漫画とアニメを久々に全部見返しました。それぞれ押している部分が結構違うのでこれから話したいと思います。

さておきストーリーです。ジャンルとしてはきららの日常系に分類していいかと思います。もちろんグルメがテーマですね。きらら作品にしては(私が手を出す中でですが)非常に時間の流れが早く、スタート時に中学二年生(!)だった主人公達も、完結の時には高校を卒業して新生活までたどり着きます。日々様々なグルメを堪能しながら、主人公含む三人が成長していくお話ですね。

メインキャスト、その中でも主役格は三人。主人公・町子リョウ、リョウのはとこで東京の美術高校を受験するため、予備校通いのためリョウの家に毎週お泊りすることになった森野きりん(高校からは同居に)。そしてリョウの予備校での友人である椎名さんです。この三人を中心として、リョウの住むアパートの住人で、彼女の通うことになる高校の図書館司書である内木ユキさん。リョウの叔母さん、きりんの母親、椎名さんの母親と使用人の露子さん、そしてリョウの母親、アキさんの妹さんでリョウの志望大学の先輩―――と多数登場人物は増えていきます。

百合度はまぁまぁでしょうか。リョウときりんはもちろんですが、椎名さん含めてこの三人の成長と絆が物語の中心で描かれます。また三人の家族(特にリョウ)に関しても同様ですね。

原作の最大の特徴としては、友人との、そして家族との『絆』についての描写が多いことかと思います。一応グルメをテーマとした日常系、と括りましたが、中盤以降、特に終盤は読んでいて泣いてしまうような場面が非常に多いです。その辺りがアニメ版との違いと言えるでしょう。

アニメ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:幸腹グラフィティ
・ 監督 :龍輪直征  ・総監督:新房昭之
・ 制作 :シャフト

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★★★
・  脚本  :★★★★★★★★★☆
・  世界観   :―
・  雰囲気   :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・  作画  :★★★★★★★★☆☆
・   ボイス  :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★★

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:ほぼ無
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

続けてアニメ版の紹介です。シャフトで新房監督(総監督ですが)ということですが、いわゆるシャフトっぽさは控えめかと思います。後半だけ若干作画が崩れますが、全体通して非常に素晴らしい出来の作品ですね。

個人的に一番注目してほしいのは何といっても次回予告パートでしょう。あの脳裏から離れない独特の歌(?)を作った方は本当に天才だと思います。OPEDも素晴らしいですが、予告ナレーションが一切頭に入ってこない情報過多な予告パートは必見です。

ストーリーも改変はないので改めて言うことはないのですが、一点。アニメ版のストーリーは高校入学までということで、原作で言うと二巻の途中までということで、実はほとんど消化していないんですよね。なので本当は二期に期待・・・なのですが、さすがに今から作られることはないでしょうね・・・。

さて、先程漫画版の紹介のところで『絆』についての描写が多いと書きました。もちろんアニメ版でもそのような描写はあるのですが、何分原作の序盤で終わってしまうこともあり、漫画と比べるとその要素は少なめになっております。代わりに『グルメ』、『日常系』、『女の子』というきらららしい強みを前面に押し出した仕上がりになっているのがこちらの特徴と言えるでしょう。いい意味で見やすい作品に仕上がっていると思います。

終わりに

ということで、原作、及びアニメ版の紹介でした。

どちらから入って頂いても楽しめると思いますが、出来れば両方見て頂けると嬉しく思います。「幸腹グラフィティ」といえば存在すら知らない人は(ここの読者では)少ないかと思いますが、少し前の作品なので実は触れたことがない、という方もいるかと思います。もしそのような方がこちらの記事に辿り着いていたのであれば、是非この機会にこの素敵な作品に触れてみて頂ければと思います。

それではノ