百合好きによる百合好きのためのレビュー

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ヨルノカナタ: 秘密の花園に還る

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:ヨルノカナタ
・ 著者 :野浦湘
・イラスト:南風麗魔
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中?)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★★
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★★
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★★★☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:低~
・  男性キャラの邪魔さ :低

 <感想など>

こんばんは!今回は以前紹介した「ヨルノトバリ」の続編・・・続編? 世界観を同じくする新作の紹介です。

私立橘生館女学院高等部に通う柚実秋桜乃はかつて同い年の従妹、高洲温子と秘密の愛を誓いあった仲だったが、ふとしたことを切っ掛けに疎遠になっていた。
そんな中、秋桜乃のクラスにひとりの少女が転入してくる。「木谷麻衣子」と名乗るその絶世の美少女に、次第に心惹かれていく秋桜乃。
しかし麻衣子の転入を機に、二〇年前に端を発した『因縁』が蠢き始める。彼女を中心にして始まった物語はやがて、秋桜乃の運命をも大きく揺るがすことになる……。

こちらの作品、実は発行されたのは去年末で、当然のように私は即購入していたんですが先日漸く読んだんですよね。ご存知かもしれませんが私はシリアス系読むのに結構なパワーを必要とするので・・・「トバリ」と同じって事はシリアス系なのは間違いなかったですからね。

そういうわけで本作ですが、今回も連作になりそうなのですが前作とは違い一冊ごとにお話を区切っていくようですね。主役は夜族の一人である麻衣子。ただ語りてというか、今回の主人公としては秋桜乃という事になるのでしょうか。お話は麻衣子が今までに起こしてきた事(夜族を増やしたりとか奔放に振舞ったりとか?)によって現在まで続いてしまっている事件の収束にあたるような流れになるのだと思います。もちろん偶発的な巻き込まれもあるかもしれませんが・・・。

話の中心である麻衣子についてですが、麻衣子も以前はトバリのスノーホワイトのような感じだったようです。しかし何らかのきっかけにより人間らしい感情を学んで、それから自分の蒔いた種を刈り取るようになった、という感じのようです。その辺りも少しずつ描かれていく事でしょう。

雰囲気や文体などは前作と変わらない感じですし、前作が好きな方にはお勧めです。内容は前作を一切知らなくても読める作品となってますので、気になった方はこちらが初めてでも問題ないでしょう。人と人ならざる者の物語が好きな人にお勧めの作品です。試し読み版(相変わらずかなりのボリュームっぽい)もあるので悩んでいる方はまずはそちらからどうぞ。

それではノ

 

※→の0円の方がお試し版です。