百合好きによる百合好きのためのレビュー

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ちっちゃい島のでっかいガール

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 作品概要

・タイトル:ちっちゃい島のでっかいガール
・ 著者 :あおいましろう
・  掲載誌 :コミックDAYS
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★★☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 百合的注意点

・百合度:低~
・男性キャラの登場頻度:高~
・  男性キャラの邪魔さ :低

 感想など

こんばんは!

今日はお休みだったのですが、郵便局に行かなければならなかったので久々に休日なのに家を出ました。休憩中に行くには時間が足りないし、終業後は間に合わないし・・・なので仕方ないですね。そのついでになのですが、せっかくなので外食をと思い、数か月ぶりに「さわやか」に行ってまいりました。静岡では有名な「さわやか」。県外でも結構名を知られているらしいのですが、私は静岡に来てから知ったお店ですね。いつもかなり待つお店なのですが(どこの店舗も大体混んでる)、今日は運よく殆ど待たずに入れました。いつもが「げんこつ」を頼むのですが、今回は別のもの、ということで「よくばりセット」と「チーズバーガー」を注文。ハンバーガーは初めて注文したのですが、とても美味しかったです。「さわやか」のランチは比較的安く済むはずなのですが、ランチメニュー二品にデザートまで頼んだので、2500円近く行ってしまいました。何だか今日は全く満腹にならなかったんですよね・・・(笑) 二人前とデザートまで食べたのに、そのあとドンキでさらにアイスを買ってしまいました。まぁ食欲があるのはいいこと・・・ですよね?

 

 

ということで久々に長々と外食の話をしてしまいましたが、今日も作品紹介です。本日紹介するのは、第二巻が少し前に販売したばかりの「ちっちゃい島のでっかいガール」です。

 

 <ストーリー>

中2のしげるは、都会から小さな島に引っ越すことに。娯楽も何もなさそうな島での生活に不満と不安を抱いていたが、同級生に、後者よりはるかに背の高い女の子がいることを知り、ワクワクが止まらなくなった! ビッグサイズのみくる、そして委員長気質のりん、そして転校生のしげるの3人だけが、クラスメイト。人数は少ないけれど、毎日は刺激的! そんな3人のスクールライフをまったりと、そして楽しく描くスローライフコメディー。

ということで、異様に大きな少女と、彼女と一緒に学校生活を送ることになった主人公を含む女子中学生三人の異色な日常系コメディ作品です。

本作の特徴は、何といってもヒロインであるみくるちゃんの存在です。表紙を見てわかるように、片手にクラスメイト二人が載ってしまうほどの体躯。ギャグ寄りの作品だとこの辺り深く突っ込まずにわちゃわちゃするのですが、本作はファンタジックな要素にも地味に真面目に向き合っているので、大きくなりすぎてしまったみくるちゃんの苦悩やその身体故の悩みなどをつぶさに描いています。

 

 <キャラクター>

主要キャラクターは現時点では四人でしょうか。

主人公は紹介文にもあるしげるちゃん(三輪みわしげる)。離島?に引っ越すことになってしまい凹んでいたのですが、みくるちゃんに出会ってテンション急上昇。でっかいでけでなく非常に愛らしい彼女を世に知らしめるべく、色々と画策しているアクティブガールです。

続いてヒロインのみくるちゃん(藤田ふじたみくる)。普通の女の子として生まれたはずが、年々大きくなっていき、ついには家々を超えるほどの体躯へと成長しました。中身は普通の女の子で、本当はファッションやおしゃれにも興味があるのに、自分に合う服などを用意出来ないことからそれを諦めてしまっている少女。巨躯には多くの悩みがあり(というか一般的な利点はほぼないと思われる)、自分の体に振り回される日々を送っています。

三人目は二人のクラスメイトで、みくるちゃんとは幼馴染でもある少女・りんちゃん(相川あいかわりん)。ぶっきらぼうな面のあるツンデレ系少女で、本人的にはみくるちゃんの保護者的な気持ちの女の子。島に来てすぐにみくるちゃんを撮った動画をしげるが配信してしまい大騒ぎになりかけたときには、架空の制作動画をでっち上げて火消しにかかるなど、有能な面も。ちなみにこの島の中学生はこの三人で全員っぽいです。

最後にこの三人の面倒を見る、教師の一色先生。失恋した勢いで島に赴任し、新しい出会いを求めるも島に若い男性がほとんど存在しないことに気づき、絶望しつつあります。美人で優しい非常に素敵な女性だと思うので、人のいない島でさえなければモテそうなのですが・・・

ということでこの四人が、特に中学生三人組がメインのお話です。あとは島の町会長を務めているしげるちゃんのおじいちゃんが非常に重要なキャラクターですね。みくるちゃん関連のあれこれもおじいちゃんが頑張って対応している様子。性格も含めて中々かっこいいおじい様です。

 

 <百合度>

百合度はそこまで高くありませんでした。基本的にはみくるちゃんという枠外の存在の、その通常とは異なる生活を主軸にしたストーリーです。三人組もいちゃいちゃするというよりは、普通に仲良く青春している感じですね。ただし主役三人においては色恋の話は(今のところ)なさそうなので、その点は安心して読めるのではないかと思います。

 

 <総評>

純粋に設定やストーリーが面白い作品だと思います。みくるちゃんの通常ではない体躯と、思春期の女の子らしい内面を丁寧に描いているのが魅力的ですね。一方でシリアス方向に振れると一気に重い話になりかねないので、バランスをとるのが難しそうに感じました。舵取りさえ上手くいけば非常に素晴らしい作品に仕上がると思うので、今後も期待していきたいですね。気になった方はまず一巻、是非読んでみてください。

それではノ