百合好きによる百合好きのためのレビュー

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カメラ、はじめてもいいですか?

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 作品概要

・タイトル:カメラ、はじめてもいいですか?
・ 著者 :しろ
・  掲載誌 :ヤングキングコミックス
・投稿時点での発行巻数:3巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★☆☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★★
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★☆☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 百合的注意点

・百合度:~中
・男性キャラの登場頻度:ほぼ無
・  男性キャラの邪魔さ :―

 感想など

こんばんは!

何だかんだで5月ももう半ば。春アニメも折り返し地点です。私が視聴している作品では、今期は「アニガサキ」こと「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の二期と、突如現れたダークホース「ヒーラーガール」が頭二つ抜けて素晴らしい仕上がりだと思います。「アニガサキ」の二期はアプリの件もあって私のみならず不安があったと思うのですが、実際はそれを払拭して、さらに大きく期待を上回るような本当に素晴らしい出来になりましたね。「ヒーラーガール」は個人的にはかなり好きな作品ですが、ちょいちょいミュージカル調になるところや設定も含めて、それなりに人を選ぶ作品ではありますね。「ヒーラーガール」はキャラクターもストーリー・構成にノリ・テンポと素晴らしい点が多いですが、特にヤバイのが歌です。昨今の声優の歌唱力は本当に天井知らずですね・・・。

またもう一つ期待半分不安半分だった「処刑少女」。第一話放映でかなり不安が増していたのですが、第六話まで視聴してみたところ、何だかんだで結構いい感じの仕上がりになってましたね。作画も崩れないし、ストーリーも非常に丁寧でした。ちなみに第六話時点で原作の第一巻がちょうど終わったところですね。どこまでやるのかわかりませんが、今後も楽しんで視聴できそうでほっとしています。

 

 

さて、久々にちょっと前置きが長くなりましたが、作品紹介に移りましょう。本日紹介するのは「ヤマノススメ」で有名なしろさんの作品で、「カメラ、はじめてもいいですか?」です。

 

 <ストーリー>

根暗で猫背(そして巨乳な)自分が好きじゃない女子高生のミトがお隣のお姉さんに誘われたのはファインダー越しの世界!?一眼カメラから新しい世界を見て一歩踏み出そう!ヤマノススメのしろが描くガールズホビーコミック!

タイトルからもわかるように、『カメラ』がテーマの日常系コメディ作品ですね。しろさんは多分こういう何らかの趣味などに特化した作品が合うんでしょうね。本作もかなりマニアックなところまで踏み込んでますが、なかなか面白い作品になっていると思います。

 

 <キャラクター>

主要キャラクターは現時点では五人・・・六人かな。

主人公は自称根暗で特別なものが何もないと思っている女子高生・池田いけだミト。ある日アパートのお隣さんであるチサトさん(綿矢わたやチサト)に「モデルになってほしい」と声をかけられ、勢いそのままに風車(風力発電の施設?)の並ぶ丘に連れていかれます。そこで彼女に写真を撮られて、その写真を見て。そして写真とチサトさんに興味を持った彼女は、一歩を踏み出して写真(カメラ)の世界に足を踏み入れました。

そんなミトの憧れのお姉さんであるチサトさん。美大に通う女子大生で、写真は元々風景がメインだったようです。人物にも挑戦していきたいということで、以前から気になっていたというお隣さんであるミトに声をかけ、そこから交流が始まりました。なお美大は絵画で入っているようで、名前もそれなりに知れたクリエイターのようです。写真もかなりガチですが、あくまで趣味とのこと。

三人目はそんなミトさんの友人で、実家がカメラ屋を営んでいるというナギさん(ヤエガシナギ?)。世界中を飛び回るアクティブウーマンで、かなりサバサバしたストレートな方です。カメラ(写真)はあくまで日々の、旅先の記録用と割り切っているため、機材にはこだわっても撮り方までは追及していない様子。とはいえ実家が実家なので、かなりお高い物も使えたりはしているようです。

あとの三人はミトと同じ学校の生徒たちですね。そのうち二人はミトが学校に始めてカメラを持って行った、その日に知り合った女の子。一人は生粋のカメラオタクである音海おとみモア。とにかくカメラが好きで好きで仕方なく、カメラについて語りだすと止まらない典型的なオタクです。ただし社交性が強いのでカメラを持っているミトを見かけて、すぐに仲良くなるべく声をかけてきました。非常に明るくハキハキした魅力的な少女です。もう一人の少女・毒島さん(毒島ぶすじまリン子)は、モアとは対照的に非常に大人しいクールなタイプの女の子です。しかしそのクールなところも恥ずかしがり屋の裏返しなので、内面は内気(内弁慶?)な愛らしい子です。

最後の一人はミトの通う学校の生徒会長を務める、錦織にしきおり?アカネさん。普段は優等生の"ガワ"を被っていますが、その内面はBL好き腐女子のコスプレオタク。たまたま外で知り合ったミト(カメラをやっている少女)に、自らのコスプレ写真を撮ってもらうべく、声を掛けました。そのためメインメンバーの中では唯一「撮られるのがメイン」の女の子です。とはいえカメラも相応にいい物をもっており、自分でも楽しんでいます。特にミトと出会ってからはその影響を受け、撮る方にも力が入ってきた感じがします。主要メンバーでは唯一ミト以外との接点がなく、その分ミトとの距離が地味に近い女の子ですね。

ということで、この六人が現時点ではレギュラーでしょうか。それなりに話もまわっているので、しばらくはこのまま続きそうな気がしますね。ちなみに個人的にはチサトさんとアカネさんが好き。何だかんだでお姉さんタイプが好きなんですね・・・(どうでもいい)。

 

 <百合度>

百合度はそこそこかと思います。特別高いことはないですが、一般的なきらら日常系か、それより上くらいの水準かと思います。「ヤマノススメ」が分かるのであれば、それと同程度か少し高いくらいと思ってもらえればいいでしょう。

 

 <総評>

ということで、結構お勧めと言える作品ですね。怒涛のカメラトークに関しては好き好きあると思いますが、まぁ雑学的なマニアックな部分は読み飛ばして楽しむのもありかとは思います。ストーリーも悪くないですし、キャラクターが魅力的なのが日常系作品としてはやはり優秀ですね。唯一の欠点はやはり画力でしょう。本作に限った話ではないのですが、しろさんは画力が、特に人物がまだちょっとという感じがありますからね。逆に言えばそのくらいしかマイナスポイントがないので、そこが気にならなければかなり楽しめると思います。カメラ好きもそうでない方も、是非読んでみてください。

それではノ