百合好きによる百合好きのためのレビュー

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着物ちゃんとロリータちゃん

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 作品概要

・タイトル:着物ちゃんとロリータちゃん
・ 著者 :岡野く仔
・  掲載誌 :WEBコミックラザ
・投稿時点での発行巻数:3巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★☆☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★☆☆

 百合的注意点

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:中~高→低
・  男性キャラの邪魔さ :高~激高→―

 感想など

こんばんは!

急に歩くようになったせいで足の裏が痛い水城です。じんじんずきずきしてて痛い。これが運動不足か。特に昨晩は両足の裏(指~指の付け根)がパンパンに腫れあがって、ものすごい熱を持って滅茶滅茶痛かったです(笑) 眠るにも辛い状況だったので久々にロキソニンを服用して、結果今日は痛みは概ね消えてジンジンする程度に落ち着きました。経時変化もあるでしょうが、やはりNSAIDsは偉大ですね。

 

 

それでは本日も作品紹介です。本日紹介する作品はweb連載コミックの「着物ちゃんとロリータちゃん」です。

 

 <ストーリー>

街で偶然出会ったギャル友の私服が、意外だった---

実は着物が好きな紗織(さおり)と、実はロリータが好きな美絽(みろ)。今まで知らなかったお互いの趣味を知り、尊重しながら距離を縮めていく二人の物語。

ということで、『ファッション』、中でも『ロリータ』と『和装』がテーマの日常系コメディ作品ですね。普段はギャルっぽい恰好をした女の子たちが、それぞれに好きなファッションに身を包んで、楽しかったり辛かったり。そういうお話です。

本作の一番いいところは、本当にそのファッションが好きだというところですね。普段のギャルっぽい装いや雰囲気も含めて周りには色々言われることもあるけど、それが辛くないわけではないけれど、それでも貫き通せるという姿勢が格好いいし、憧れます。

 

 <キャラクター>

主要キャラクターはそのギャルグループの女子高生四人組。

特にメインなのは紹介文にもある二人で、紗織和島わじま紗織さおり)タイトルで言う『着物ちゃん』の方です。スラっとしたスタイルのいい美人で、おばあさまが普段から着物を着られる方で、その影響もあって着物を含めた和装を好んでいます。ある日偶然にロリータ服を身に纏ったもう一人の主役である美絽洋月ようつき美絽みろ)と街中でばったり出会い、お互いがお互いの姿に惚れ込んで、以降二人きりで出かけることが多くなります。

そんな『ロリータちゃん』美絽は、いわゆるギャルらしいギャル。紗織もそうですが、別にギャル姿も擬態というわけではなく、それはそれで好きでそういう格好をしています。かなりグイグイ系のテンション高い系で、どちらかというとクールビューティー系の紗織とは非常に相性がいいですね。

残りの二人、ユキ装間そうまユキ)とたも加賀かがたもと)は一巻では殆ど登場しないので簡単に記しますが、ユキは『コスプレ』で、たもは『男装』です。ちなみに個人的にはビジュアル的にも性格的にもユキが一番好き。

この四人以外で比較的登場頻度高めなのが、紗織のおばあさまですね。紗織の良き理解者で、非常に素敵な女性です。あとは紗織の妹ちゃんやたものお姉さまがちらっとだけ登場していますが、レギュラー化はしないでしょう。

最後に語りたくもないけれど記さないわけにはいかない存在が、本作唯一出番の多かった男子・絹丘。中々にクズ男で、一時期美絽を誑し込んで付き合うも、その性格がばれて破局します。絶縁した後に合コンで偶然再会した時には、紗織さんに着物の件の口封じを口実に連絡先を交換するなど、本当に魅力的な部分の一切ない人物でした・・・。一巻後半~二巻後半とそこそこの期間登場し続けましたが、三巻からは消えており、多分今後も出てこないと信じているキャラクターです。

 

 <百合度>

百合度はそこそこくらいでしょうか。特に美絽と紗織はその『普段着』がばれてからは非常に仲がいいですし、いちゃいちゃではないですがギャル特有の距離感がありますよね。また二~三巻では先ほどちらっとしか触れていないユキとたももメインキャラクター入りするわけですが、この二人も中々いい感じです。

 

 <総評>

テーマもですが、キャラクターが非常に魅力的なのがいいですね。件の絹丘に関しては、その登場と変遷をスパイスとして許容できるかどうかが分かれ目になるかと思います。地味に一巻でも二巻でも試し読み部分では登場しないのが、判断の難しさとなっていますね。あとは作画でしょうか。ファッションがテーマなので意識した描き込みではあるのですが、人物のデッサンがかなり乱れているのが、本作の唯一にして最大の短所だと思います。ストーリー・構成は非常にいいと思うので、前述部分をどう考慮するかで判断すると良いでしょう。また単価が高いので、その点でも悩むという場合は何らかのセールに合わせるのもありだと思います(ちなみに現在開催中のDMMのセールにはなかった・・・というかDMMブックスで取り扱いがなかったです)。参考にしてもらえれば幸いです。

それではノ