百合好きによる百合好きのためのレビュー

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転生大聖女の目覚め~瘴気を浄化し続けること二十年、起きたら伝説の大聖女になってました~

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 作品概要

・タイトル:転生大聖女の目覚め~瘴気を浄化し続けること二十年、起きたら伝説の大聖女になってました~
・ 著者 :錬金王
・イラスト:keepout
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・  構成  :★★★★★★★☆☆☆
・   世界観  :★★★★★★★☆☆☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★☆☆
・  オススメ度 :★★★★★★★☆☆☆

 百合的注意点

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:高~
・  男性キャラの邪魔さ :低~

 感想など

こんばんは!

今日も続けて春アニメのお話。今日は先日放映直前に記事も上げました、「処刑少女の生きる道」です。ひとまず第一話を視聴しましたが、概ねは原作を忠実に再現しているかな、といった印象ですね。少し表現・BGMが過多な気がしましたが、まぁそれくらいです。作画も素晴らしかったので、今のところは問題なく楽しめそう。ただ原作未読勢が視聴した場合、もしかしたら説明不足・・・かも?とは思いました(いうて原作も最初の方は世界観説明ないので、忠実と言えば忠実なのかも)。また、映像化されたことで百合度は高めに感じられました。その点は私たち(!)にとっては嬉しいかもしれませんね。少なくとも残念な出来ではなさそうなので、皆様もまず一話、視聴してみてくださいな。

 

 

それでは作品紹介です。本日紹介する作品は、最近連荘してるネット発ラノベ作品。本日はなろうより「転生大聖女の目覚め~瘴気を浄化し続けること二十年、起きたら伝説の大聖女になってました~」です。

 

 <ストーリー>

勇者パーティーは世界を脅かす魔王を倒した。しかし、魔王は死に際に世界を破滅させる瘴気を解放した。

「皆の頑張りは無駄にしない。私の命に替えても……っ!」。誰もが絶望する中、パーティーの一員である聖女ソフィアは己が身を犠牲にして魔王の瘴気を食い止めることに成功。彼女の聖なる魔力は結晶化し、瘴気を今も浄化し続けている。世界中の人々はソフィアの活躍に感謝し、彼女を「大聖女」と讃えるのであった。

そして歳月は流れ――。魔王の瘴気を浄化した大聖女ソフィアを待っていたのは二十年後の世界。

かつての仲間がおじさんになっていたり、後輩が年上になっていることに戸惑いながら、ソフィアは平和に? なった世界で生きていく。

「平和に?なった世界で生きていく」とありますが、平和ではないですね。や、厳密には主人公含む勇者パーティが活動していた頃と比較すれば穏やかな世界になっているのですが、その裏では色々と暗躍する存在があるため、「潜在的リスクが大きい」というのが正しいでしょうか。

道行に関しては新たな世代とのストーリーになるかと思いましたが、意外にもかつての勇者パーティーも普通にレギュラーメンバーです。一番中心にはいないけど、常にいる感じ。この辺りは良し悪しかな?というのが率直な印象でした。ちなみにテキストは基本的にはソフィアの一人称。たまに他のメンバーに切り替わりますが、ヒロインであるルミナリエが多少多めですね。

 

 <キャラクター>

主要キャラクターは主人公含むかつての勇者パーティー四人ももちろんですが、特に中心と言えるキャラクターはあくまで今の世代です。

主人公はタイトルにもある大聖女・ソフィア。二十年間結晶の中で『魔王の瘴気』と戦っていたため、肉体年齢は当時のままです。かつての仲間である勇者・アークの手によって作られた町の、その教会の最奥にて保護されていたのですが、瘴気の浄化を終えたことで目覚めます。肉体もですが精神年齢も当時のままなので(当然ですが)、勇者達と比べると随分幼く感じられますね。結晶の中で眠っていたせいか、かつての決戦時よりも飛躍的に力が高まっており、それを操れずにたまにやらかします。―――あ、作品的にどうでもいい要素なのでここまで記し忘れていましたが、『異世界転生者』です。

続いてヒロイン枠。かつてソフィアに孤児院でお世話になっていた少女の、その成長した姿。聖女を守る聖騎士、ルーちゃんことルミナリエです。魔王討伐時は5歳だったのですが、二十年経過しているため今ではソフィアの年齢を大きく超える25歳。元々は聖女を目指していましたが、素養がなかったため武の道へ切り替え、聖騎士に昇りつめた努力の人です。奔放なソフィアに苦言を呈することも多いですが、内心では彼女を強く尊敬し、慕っています。目覚めるかわからないソフィアを何年も何年も待ち続けた一途な女性です。

現時点で特に中心となるのはこの二人で、この二人だけは基本的に常に一緒に行動しています。また、二巻からは二人が暮らすことになる家に住み着いているメイド(幽霊)のエステルさんも主要キャラクターとなりますね。

残りのレギュラーメンバーは列挙しましょう。今では領主として街を収めている、元勇者・アーク。不愛想ツンデレで、今は宮廷魔導士であるセルビス。冒険者として聖女とともに各地の『瘴気』を浄化してまわっているランダンの三人ですね(この三人は男性)。他にもかつてのソフィアのお目付け役であったシスター・エクレール。教会本部の大司教・メアリーゼ様。かつてのソフィアの同期で、今は教会本部で受付嬢をしているサレンさん。かつての後輩で、今は見習い聖女の指導員であるリリスちゃん。二巻からはルミナリエ同様かつてソフィアが面倒を見たことのある、ミオフリードも登場して・・・はい、多いですね(笑) このくらいにしておこうと思います。

 

 <百合度>

百合度はそこそこくらいでしょうか。そこまで期待していなかったのですが、ソフィアとルミナリエが割といちゃいちゃします。その代わりこの二人以外は基本的に期待できないことを覚えておくといいでしょう(強いて言うならエステルさん?)。

 

 <総評>

ストーリー・構成はちょっとあれですが、まぁまぁ悪くない作品だとは思います。なお『異世界転生』要素は基本的に(今のところ)意味がないので、気にしなくてよいでしょう。『チート』要素はあるので、その点で好みが分かれるかもしれませんね。

理由はわかりませんが、前回の記事の「転生大聖女の異世界のんびり紀行」同様、現在kindle価格が安いです。時限的なものと思われるので、気になる方はこの機会に購入しましょう!

それではノ

 

※→はコミカライズ版です、本作のコミカライズ版は私は購入していないので、批評はなし。気になる方は各々で確認してみてください。