※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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作品概要
・タイトル:裸足のニーナ
・ 著者 :Cheamji
・ 掲載誌 :モバMANマカロン
・投稿時点での発行巻数:4巻(完結)
評価
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ 絵 :★★★★★★★★☆☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★☆
百合的注意点
・百合度:中~高
・男性キャラの登場頻度:極低
・ 男性キャラの邪魔さ :―
感想など
こんばんは!
今日はいきなりめちゃくちゃ寒いですね・・・。天候も悪いことも重なって、かつ現在住んでいる場所は風も非常に強いので、外がすごい寒い。というか部屋も寒い。先日までの暖かさは一体何だったのかという感じですよね。みなさま風邪(コロナ含む)には十分に気を付けてくださいね。
それでは本日の作品紹介です。本日は完結済み作品、「裸足のニーナ」です。
<ストーリー>
小心で内気な性格の入野優は、自分をなんとかして名門大学に入れようとする母親によって、全校生徒が寮で生活するステラ芸術学校に編入することになる。
編入した優を見て、同じクラスメートはひそひそと話し、優は寮に戻ると涙を流しながら眠りについた。一方、誰より特別な才能を持った天才バレエ少女・白鳥彩花は、寮の屋上から学校になじめずにいる優を見かけて関心を持つようになる。
優はきらきら光る彩花に次第に魅せられ、関係も一気に深まっていくが、彩花には優にまだ見せたことのない暗い一面が…
女学園が舞台の恋愛もの・・・?でしょうか。ストレートな恋愛もの?を紹介するのはかなり久しぶりのような気がします。
舞台がひどく閉鎖的な環境なのが、こういう学園物のいいところですよね。ヒロインの性質と相まって、非常に私の好みなタイプの作品でした。
<キャラクター>
主要キャラクターは少なく、主役含めて五人だけです。
主人公は表紙左の黒髪の少女・優。"家庭の事情"により舞台となる学園にやってきた彼女は、そこで不思議な少女と出会います。彼女の持つ不思議な魅力に魅せられた優ですが、彼女と過ごす時間が増えていくうちにやがて―――
続いてヒロインの少女・彩花です。奔放・・・というより唯我独尊な少女で、学校でも授業は真面目に受けず、自由に過ごしています。突然転校してきた優に何気なく興味を持ち、やがて惹かれるようになって、そして強い執着を見せるようになります。表題である"ニーナ"その人で、私が一番好きなキャラクターですね。
三人目は主人公のクラスの(学科の?)委員長・由乃。非常に生真面目な性格で、奔放に振る舞う彩花とは敵対的な立場をとる少女です。過去の出来事のため、彩花に対しては初対面からかなり印象が悪いですが、実際は・・・?
四人目は由乃の姉で、音楽家のトップである宮原先輩(宮原七波)です。彩花と言葉を交わせるほぼ唯一の学園生で、教師や生徒からかなり信頼されている女性です。序盤はあまり出てこないのですが、中盤以降は一気に登場頻度が増してくる、非常に重要なキャラクターですね。この方も好き。
最後は学園において初めて主人公の友人となった(委員長を除く)深雪さん。美術科においては珍しく、ニーナ(彩花)に憧れている少女です。偶然そのことを知った主人公と、彩花の話題を通して仲良くなっていきました。
以上五人がレギュラーと言えるメンバーですね。ただし基本的には主人公とヒロインの二人に終始したストーリー構成となっております。
<百合度>
百合度は高いとしていいかと思います。何せ『恋愛物』であると、最初にそう記すくらいですからね。主人公とヒロインもいいのですが、宮原姉妹もすごく好きです。
<総評>
ストーリー・構成の素晴らしい作品でした。また全体の雰囲気作りがいいですね。学園物という舞台をよく活かしており、特にヒロインのキャラクターが最高でした。
反面、そのキャラクター、及び作品全体の雰囲気を苦手に思う方も一定数いるかと思われます。特にラストについては好みが大きく分かれる可能性が高いですね。個人的にもストーリーとしての完成度の高さとは別に、好みかと聞かれると難しいと言わざるを得ません(終わり方の、その一点のみに対する言及)。きららやキューンに掲載される方向性の百合作品が好きな人より、百合姫をはじめとして、もう少し少女漫画らしい?百合作品を好む方に向いているのではないかと思います(尤も最近の百合姫はかなり色々な作品があるので、一概には言い難いですが)。非常にお勧めの作品ではあるので、これは合いそうにない、と感じる方以外は是非読んでみてください。
それではノ