百合好きによる百合好きのためのレビュー

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盟約の少女騎士

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 作品概要

・タイトル:盟約の少女騎士
・ 著者 :陸秋槎
・イラスト:鈴観
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 百合的注意点

・百合度:低~
・男性キャラの登場頻度:低~
・  男性キャラの邪魔さ :低

 感想など

こんばんは!

今日は3/2ということで、明日はひな祭りなんですね。スーパー行ったらやけにちらし寿司があったのはそういうことかと、今になって気が付いた水城です。

ところで先日から何度か話題に挙げていた「ヘブバン」こと「HEAVEN BURNS RED」なのですが、初イベントも攻略して一旦虚無期間に入ると思ったので記事にしようとしていたわけですが、思いのほか早くメインストーリーが更新されました。今までの感じから言えば一話のボリュームがかなりあると予想されるので、またこちらを攻略し次第記事にしようかと思います。とにかく完全フルボイスが強すぎるんですよね。しかしなかなか難易度が上がってきたので、万が一攻略に詰まるようであれば早めに上げるかも?

 

 

さて、本日紹介する作品は昨今こちらのサイトでも取り上げる機会の多い星海社の電子書籍シリーズから、「盟約の少女騎士」です。

 

 <ストーリー>

ゼーラント王国のアーシュラ王女が設立した騎士団には、少女ばかりの騎士たちが集っていた。
騎士の一人であるサラは、任務で不審な連続自死事件に遭遇する。
強盗殺人に手を染め、捕らえられかけると呆気なく死を選ぶ異教徒たち……。
彼らが信仰する“七短剣の聖女”の正体に迫るなか、サラはこの世界の秘密にも接近していた――。

ジャンルとしては架空戦記でしょうか。ファンタジーですが剣と魔法の世界ではありません。王国内で上位継承権を持ち、けれど微妙な立ち位置にいる上記アーシェラ王女の設立した女性だけで構成される騎士団。その騎士団員である少女・サラと、多くの騎士たちの生きざまを描いた群像劇です。

 

 <キャラクター>

物語の性質上、登場するキャラクターはそこそこ多いです。一応巻頭にて立ち絵付きで紹介されているキャラクターは五人で、主人公であり、『湖畔の騎士団』の騎士・サラ。王国の第一王女で、騎士団を立ち上げたアーシュラ。湖畔の騎士団・新人騎士のミア。主人公・サラの友人で、伯爵令嬢である少女・ロータ。そしてサラがとある事件をきっかけに知り合うことになった泥棒少女・スーです。他にも多くのキャラクターが登場しますが、頻度の高いキャラクターは基本的に女性が多いですね。

 

 <百合度>

百合度は低めでしょうか。"少女騎士団"という特殊な舞台ではありますが、属する騎士の多くは貴族階級や名うての商人の娘など、力を持った人物が非常に多いです。恋愛ごとに言及するのであれば、彼女らに基本的に自身の立場を選ぶ自由はなく、主人公であるサラも、彼女を育ててくれた伯爵家の男子に嫁ぐことが決まっています。

 

 <総評>

これはあくまで私の印象なのですが、本作は架空戦記ものではあるのですが、作品全体の雰囲気は何となく『エス』を扱ったものに近しい気がしました。色恋の話が語られることは少ないですが(主題ではないので)、全体の空気感というか・・・何となくですけどね。

作品できはかなり良いと感じます。ただ全体的にとても淡々と物語が進んでいくので、好みが分かれる可能性はありますね。読後感もかなり不思議な感覚をもたらすものですし、少し皮肉めいたところもあって、その辺りを微妙に感じる方はいるかも。個人的には割と好きな感じではあるのですが、百合度も高くないので強くお勧めするとは言い難い作品です。例によって単価が高いので、色々と加味した上で判断するといいかもですね。

それではノ