※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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作品概要
・タイトル:魔神に選ばれし村人ちゃん、都会の勇者を超越する
・ 著者 :年中麦茶太郎
・イラスト:shnva
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)
評価
・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・ 構成 :★★★★★★★★☆☆
・ 世界観 :★★★★★★★★☆☆
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・ 絵 :★★★★★★★★★☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★☆
・ オススメ度 :★★★★★★★★★☆
百合的注意点
・百合度:中~高
・男性キャラの登場頻度:極低
・ 男性キャラの邪魔さ :―
感想など
こんばんは!
週が明けて月曜日です。今週もお仕事頑張りましょう!
月末ということで例によってクレカの引きおろしがあったのですが、ついに現行預金が"悲惨"としか言いようのない残高になってしまいました。具体的に言うと新入社員時代を思い出すような金額です。端的に言ってヤバイ。思った以上にヤバイ金額になってしまったので、ちょっと本当に節制に気を使いたいと改めて思いました。皆様も適当にお金を使うのはやめましょうね!
さて、まだまだ小説の紹介を続けていきますよ。本日紹介するのは年中麦茶太郎さんの「魔神に選ばれし村人ちゃん、都会の勇者を超越する」です。
<ストーリー>
「私、おばあちゃんみたいな立派な探検家になりたいんです!」
伝説の女剣士ブレンダに育てられた少女リリィ。
10歳になった彼女は、憧れの探検家になるため故郷を離れ、王都の学園へと旅立った。
そして上京して初めて真実を知る。
(あれ……私って、もしかして強すぎっ!?)
彼女に宿る前代未聞の力『魔神の加護』の凄まじさに、同世代はもちろん教師陣さえ圧倒され、学園騒然!!
そんな彼女は、同じほどの実力をもつ少女『勇者』ノエルと出会い意気投合。
「あなた、私より強いっていうの?」
「ええ、確かめてみますか?」
互いの力を認めあい、二人は無二の親友に。
切磋琢磨し、笑いあい、時に才能に嫉妬しながらも人類の見果てぬ夢『ダンジョン完全制覇』を目指していく!!
バトルも可愛さも無双する、女の子同士の友情爆発な最強冒険ファンタジー!
年中麦茶太郎さんと言えば、「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?」が一番有名でしょうか。当サイトでは「魔王の娘は世界最強だけどヒキニート!」を紹介したことがありますね。作者さんが比較的百合好きな方です。
本作はジャンルで言えばファンタジー。異世界転生ではありませんが、いわゆるハイファンタジーっぽさは感じません。主人公はわかりやすい『チート』スペックですが、学園で出会った『勇者』である少女も後に続く程度には強く、また彼女らの担任や学園長もどうかしてるほどに強いので、何物も寄せ付けないほどの強さではありません。
ストーリーは主人公が育ての親である冒険者(この世界では『探索家』と呼ばれる)・ブレンダを亡くしたことで、彼女の言葉に従い家を出るところから始まります。そこからはブレンダの友人の経営する学園が舞台となり、そこを中心としてダンジョンに挑んだりいちゃいちゃしたりするようなお話です。
<キャラクター>
現時点での主要キャラクターは五人です。
まずは主人公で、著名な冒険者であるブレンダによって育てられた少女・リリィです。ブレンダがダンジョンの下層部にて拾った少女で、出生については謎に包まれています。様々な神の加護を持って生まれるこの世界において、『魔神』という名の知られていない神の加護を受けた特殊な存在。異様な保有魔力量を持ち、かつブレンダによって育てられたことでチートスペックを有した主人公ですね。
次はもう一人の主役でヒロインのノエル。リリィ達の暮らす王国の第二王女ですが、『光神』の加護を受けており、聖剣に選ばれた世界にただ一人『勇者』の称号を持つ少女です。真面目、かつ努力家の少女で、才能に驕らずストイックに研鑽を積んでおり、学園での人気も非常に高いです。初めて自分の前に現れた自らと対等の能力を持ち、自分の隣を歩んでくれるかもしれない存在であるリリィに強い興味と、期待を持っています。
三人目は二人と同じく学園の生徒で、『猫耳族』という獣人的な存在である少女・エステルです。『癒し神』の加護を受けており、主に自己再生能力に優れています。また種族的に身体能力が非常に高く、基本的には物理的な攻撃をメインとします。非常にマイペースな少女で、また睡眠が深く、恐ろしい音量の目覚ましを使っています。
残る二人は三人の担任である女性・クラーラと、学園長・アンジェリカです。二人とも非常に高い戦闘能力を持ち、特に学園長はちょっと異常なくらいに強い(っぽい)です。学園の生徒たちとこの二人の戦闘はありませんが、クラーラさんでも二巻時点でのリリィやノエルよりも遥かに強く、アンジェリカに至っては恐らくは二人など歯牙にもかけないくらいの能力差があります。人外魔境。
<百合度>
百合度はそこそこ高めと言っていいでしょう。特にメインとなるのは、やはり主役の二人ですね。一巻はこの二人の邂逅にその全てを使っていますし、そもそも主人公・リリィが非常に愛らしく、かつ「みんな大好き」なタイプで距離も近い。なので低くなるはずもなく、という感じです。
ただ、個人的に好きなのはクラーラ先生とアンジェリカの二人ですね。描写は少ないですが、クラーラ先生のアンジェリカへの憧憬の念に強い尊みを感じます。
<総評>
シリアスとコメディのバランスがとても良く、全体的に明るい雰囲気を絶やさない作品です。基本的にリリィがとにかく可愛く、それを愛でるのが主目的の作品だと思っています(個人的な意見)。またリリィもいわゆる「おバカキャラ」っぽい性格をしているのですが、実際には頭は良く、かつ思慮深い少女です。個人的にはその点も高評価ですね。百合度も高く、非常にお勧めの作品です。『チート』的要素で若干の好き嫌いがあると思いますが、そこが気にならない方は是非読んでみてください。
それではノ