百合好きによる百合好きのためのレビュー

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転生七女ではじめる異世界ライフ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 作品概要

・タイトル:転生七女ではじめる異世界ライフ
・ 著者 :四葉タト
・イラスト:nyanya
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)

 評価

・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・  構成  :★★★★★★★☆☆☆
・   世界観  :★★★★★★★☆☆☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★☆☆
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・    絵   :★★★★★★★★★☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★☆☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★☆☆

 百合的注意点

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:中
・  男性キャラの邪魔さ :低~中

 感想など

こんばんは!

かなりがっつりプレイした「ヘブバン」こと「HEVEN BURNS RED」ですが、漸くメインストーリーの配信分をプレイし終えました。あとはキャラクターの個別シナリオでライフが足りずに消化できていないものがあるので、そのあたりを読んだら記事にしますので、楽しみにしている方がいましたら、お待ちください。

 

 

さてさて、まだまだまだ小説作品の初回が続きますよ。本日はかなり久しぶりでしょうか? web連載が原作の小説作品、「転生七女ではじめる異世界ライフ」です。

 

 <ストーリー>

貧乏貴族の七女に転生した元女子高生のミリア。前世で大変だった分今世はのんびり暮らすはずが、強烈な家族に虐げられる日々。しかし超絶チートな万能魔力を武器に、姉・クロエと領地を抜け出す作戦を立てはじめ!?

『theなろう系』といった作品ですね(なろう発ではないのだけど)。ジャンルとしても『異世界転生した』、『チート主人公』というまさにという感じの作品です。世界観としては王道?の『剣と魔法の世界』で、魔力という概念のみ数字で表されますが、レベル・ステータス・スキルのシステムはありません。この辺りは結構好みが分かれるところだと思うので、予め記しておきました(ちなみに私はあまり気にならなくなってきました(ない方が好ましい)。ただキャラクターやストーリー、物語構成の方が重要ということで)。

ストーリーとしては、ある日転生者であることを自覚した主人公が、膨大な魔力と運よく恵まれたお姉さま、師匠の力を借りながらヤバイ生活を抜け出すというのが導入のお話です。

 

 <キャラクター>

一巻時点でのメインキャラクターは三人です。

まずは主人公で、『転生者』である少女・ミーリア。辺境の貧乏貴族の七女で、明らかにヤバイ家から頑張って抜け出すのが一巻のストーリーです。魔力の保有量が狂っており、彼女の師匠となるエルフの女性(その彼女も大概)すらも大きく上回ります。『Yes焼肉、No結婚』を掲げる明るい性格の少女です。

二人目は彼女の姉で、アトウッド家の六女・クロエです。見目が美しい上に非常に聡明な少女で、アトウッド家のヤバさに気付いたミーリアとともに家からの脱出計画を立てることになります。ダメな家族の中で唯一ミリアのことを愛しており、その溺愛具合もまさに、といった感じの少女ですね(主には二巻で発揮されます)。

そして三人目はミーリアの師匠となるエルフの女性・ティターニアです。初代アトウッドと交友があったらしく、彼に何らかの恩義もあるようす。縁によって彼女のもとを現れたミーリアを弟子として、可愛がりながら鍛えていくことになります。ミーリアに勝るとも劣らない常識のなさで、ミーリアの非常識さが加速され(彼女は師匠のことを信じている上に、クロエが年単位でミーリアの元を離れてしまったため)、いわゆる『私何かやっちゃいました?』状態を引き起こすことになります。

なお二巻からは学園編が始まり、主人公にも『親友』の少女が出来ます。一巻でも登場する騎士・アムネシアさんなどもレギュラーとなり、少しずつメインキャラクターが増えていく感じですね(ちなみにその親友の少女・アリアの姉であるディアナが"自称"クロエお姉さまのライバルで、個人的にはクロエお姉さまとディアナ嬢の組み合わせの方が好きだったりします)。

 

 <百合度>

一巻では基本的にミーリアとティターニア様の二人が主軸となるため百合度は低めだったのですが(ティターニア様がどうしても母・師匠・庇護者という感じになってしまうため)、二巻では舞台も女学院に移り、ミーリアにもアリアという親しい少女も出来るため、そこからはぐっと上がります。なのでそこまで加味するなら、そこそこ高めくらいでしょうか。なお個人的には(ry

 

 <総評>

特別秀でた作品、という感じはありません。王道のなろう系ファンタジーですし、恐らく苦手にする方も多いでしょう。ただし主要人物、重要な人物に女性が多いこと、百合度がそこそこであることも加味すると、それなりにお勧めの作品と言えるでしょう。作品の出来そのものよりも、キャラクターの関係性や作品の雰囲気。また女の子のいちゃいちゃが楽しみたいという方にお勧めの作品です。

それではノ

 

※コミカライズされているので、一緒に貼っておきます。ただし私はコミカライズ版を読んでいないので、評価は出来ません。ご参考までに