百合好きによる百合好きのためのレビュー

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少女花図鑑

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 <作品概要>

・タイトル:少女花図鑑
・ 著者 :雪狸
・  掲載誌 :フィールコミックス
・投稿時点での発行巻数:2巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:中~高
・  男性キャラの邪魔さ :低~

 <感想など>

こんばんは!

「神田川JetGirls」のゲーム版は一先ず置いておくことにして、今度は「ωラビリンスlife」を始めた水城です。このシリーズ、実はずっと気になっていたんですよね。主要キャラクターが女の子しかいないっぽかったので。私が始めた「life」はどうやら一作目ではないっぽい?(調べてない)のですが、予想通り主要キャラクター・・・どころかモブレベルですら女の子しかいませんでした。やったぜ。まだまだ始めたばかりなのですが、この作品・・・思った以上にえろいですね(笑) もちろんコンシューマーで販売できる作品なのでそれ相応ではあるのですが、予想以上に『色々狙ってる』描写がありました。とはいえストーリーは非常にオーソドックスだし、ゲームも普通に楽しいです。ご存知ない方に簡単に説明すると、まぁ「トルネコ」とか「シレン」とかのダンジョンRPGだと思えば問題ないです。シナリオは非常に雰囲気が良い作品なので好きですね。恐らく未曽有の危機に陥っていると思われるのですが、空気感がアトリエくらいで、私好みの感覚。
キャラクターも可愛いし、作画も問題なしで(ちなみにメインキャラデザは二名体制)、非常にいいゲームだと思います。前述したようにかなり色々狙ってるのでその辺りで好みが分かれそうですが、私はこういう狙い過ぎてむしろギャグになっているノリは嫌いではないので、楽しんでプレイしております。いつも通り下にamazonリンクを貼っておくので、気になる方は確認してみてください。

 

さて、長くなりましたが作品紹介に移りましょう。今回紹介するのは比較的新作、「少女花図鑑」です。

今から約80年前、地球外物質が付着した隕石が地球に降り注いだ。
それ以降、人間の女性の頭に“花”が咲くようになり、その花は”宇宙花”と呼ばれる――。
人付き合いが苦手で周りから「菊人形」と呼ばれる明は、ある日、学校の人気者・わこの秘密を知ってしまう。
それ以来、話しかけてくるわこが気になる明だけれど、わこの行動はわからないことだらけで――。

SFチックな舞台設定の、ヒューマンドラマです。『宇宙花』という存在に関しては舞台装置の一つなので、テーマではありませんね。全二巻で短めの作品で、オムニバス形式の群像劇的な作品となっております。

もちろん登場人物も多いわけですが、その中でも特にメインと言えるのは四人。まずは上下巻それぞれの表紙を飾る二人の少女。上巻の表紙で、紹介文にて『菊人形』の呼称をされていると、下巻の表紙で、学校中男女問わず人気の高い華やかな少女・わこです。二人の登場しない回も多くありますが、二巻通してのメインはやはりこの二人でしょう。
次にメインと呼べるのは、彼女らとも同級生の二人の少年です。一人は学年中の女生徒の憧れの的となっているイケメン・古賀くん。そして彼の幼馴染の加藤です。本作は『宇宙花』という存在の関係上基本的には女の子の方にフォーカスがあたるのですが、そんな中で、彼らは「宇宙花というものがある世界観における男子」として登場します。なお男性キャラクターは彼ら以外でまともに登場するのは先生が一人くらいですね。
あとはサブレギュラーレベルとして、やはり彼らと同級生の少女が四人、比較的多めに登場します。・・・というか、見直していて気づいたのですが、これでほぼほぼ登場人物全員ですね。あとは『宇宙花』を研究しているお姉さんくらい(わこの知り合い)。全二巻なので言うほど多くなかったかもしれないですね(笑)

百合度に関してはそこそこ。メインはもちろん先に上げた主役二人ですね。特に後半のわこが可愛くて私は好き。明ちゃんもしっかり主人公していていい感じです。それと名前を挙げてませんでしたが、同級生の少女のうち二人が幼馴染で、その二人もかなりいい感じで、好きです。この二人に関しては関係性がいいですね(尊い)。なお男子二人は女性キャラクター(メイン含む)との関わりこそそこそこあるものの、割って入るものではないので気になることはないと思います。むしろ個人的には加藤くんは可愛くて結構好きですね。

全二巻という少なめのボリュームですが、非常に良くまとまった完成度の高い作品でした。ストーリー・構成もバッチリだし、キャラクターも良い。シリアスにはなるけどギスギスしたり重苦しくなったりしない(しすぎないし)ため雰囲気もいいし、本当に素敵な作品だと思います。百合云々抜きに広く勧められるタイプの作品だと思いますので、もし未読の方がいましたら是非読んでみてください。

それではノ

 

※リンク貼るために「ωラビリンス」検索したのですが、発売年見たところ、私がプレイしている「Life」はどうやら三作目のようです。リンクはPS4版を貼りましたが、vitaやswitchもあるようなので、気になった方はお持ちの筐体に合わせて選んでみてください(ちなみに私はそのどれでもなくsteamです)。