百合好きによる百合好きのためのレビュー

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ここでは猫の言葉で話せ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:ここでは猫の言葉で話せ
・ 著者 :昏式龍也
・イラスト:塩かずのこ
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:極低
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!

さて、皆さんは「咲」をご存知でしょうか。恐らくここの読者さんは多くの方が知っていることでしょう。ヤングガンガンの創刊とほぼ同時にスタートした「咲」も、気が付けば15年以上でしょうか。いつの間にやら、かなり多くのスピンオフ漫画が連載されるようになりました。そんな中、先日新たに登場したシリーズ、タイトルは何と「咲とファイナルファンタジーXIV」。その名の通り「咲」のメンバーが有名MMO「FF14」をプレイするという異色作品です。果たしてどんな作品になるのか・・・期待と不安を胸に私も買って読んでみたのですが、なんというか、思いの外面白かった(笑) スタートは『ゲーム内で麻雀が出来る』というところから久さんに誘われて咲・和・優希達がFF14をスタートするのですが、途中からはもう麻雀要素は完全に消え去りましたね(笑) 何というか、普通に日常系みたいな印象の作品でした。私はFF14は未プレイなのですが、本作は普通に楽しむことが出来ました。「咲」が好きならそこそこ楽しめるかと思うので、もし悩んでいる方がいましたらとりあえず一巻、買ってみるのはありだと思います。いつも通り最後にリンクは貼っておきますね。

 

それでは作品紹介に移りましょう。本日紹介する作品はガガガさんの新作、「ここでは猫の言葉で話せ」です。

命懸けの猫ミッションをクリアせよ!

日本のひなびた地方都市の女子高校。
寒い国からやってきた小さな転校生アーニャことアンナ・グラツカヤには、誰も知らない二つの秘密があった。
一つは、ロシアの犯罪組織に属した殺人マシーンであったこと。
もう一つは、猫アレルギーの猫嫌いなのに、その猫をモフらなければ自分が死ぬ……という、他人から見れば謎だが本人だけは必死な使命を帯びていること。

猫好きの同級生・小花や謎多き年上の女・明良たちに囲まれた、平和で少し奇妙な毎日の中、ひたすら猫を追いかけるアーニャのインポッシブルなミッションは始まった! 
猫が導く少女達の出会いと喧騒――コミカルでデンジャラスな新感覚ガールミーツガール開幕!

ということで、元・暗殺者的な少女の日常譚・・・のような感じでしょうか。主人公・アーニャがヒロイン?である少女・小花たちと出会うのが組織脱出直後で、最初の対応に関しては某軍曹を彷彿とさせるのですが、その後の対応能力は非常に高いですね。まぁ彼女は軍人ではなく、恐らく世間に紛れるような任務もあったでしょうから、即応力も必要だったのでしょう。ストーリーは一巻に関しては、序盤が日常コメディ的な雰囲気。終盤はシリアス多めな感じでした。組織に関してもあくまで逃亡なので、恐らく今後も追手が来たりするのでしょう。シリアスな部分に関してはしっかりと占める(コメディ的な感じがなくなる)ので、結構メリハリのある作品だと思います。

現時点でのメインキャストは四人。まずは主人公であり、元キラーマシンな少女・アーニャ(アンナ)。彼女が通うことになった高校での友人の一人で、特に仲の良い少女・小花(暫定ヒロインポジション)。ドラッグストアの店員で、アーニャの通う高校の生徒達(小花含む)にアイドル的な人気のある女性・明良。そして一巻中盤よりアーニャと同居することになる天才小学生・旭姫(可愛い)。あとは元々小花と仲の良い生徒達や、小花のお母様などが登場します(小花は家が猫カフェなので、今後も度々登場しそう)。

百合度はそこそこくらいでしょうか。まず主要人物が全員女の子であること。小花がアーニャのことを(どういう意味でかは少し測りかねるけど)かなり好いていること。明良さんに関しては割とガチ目にアーニャを狙っていること。そして何よりアーニャが小花相手にドキドキしているっぽいことなどですね。あとは旭姫ちゃんがとにかく優秀で可愛いです(可愛い)。

百合度は今後も上がっていくでしょうし、シナリオや構成も良好。ということで、個人的にはかなりお勧め出来る作品だと思います。懸念点があるとすれば、アーニャの猫必須要素を今後どのように扱うか、そして解決していくかですね。ここだけは取り扱いを間違えると「うーん」ってなってしまうと思うので(一巻時点では問題なかったです)。少なくとも現時点では非常にお薦めできる作品なので、気になる方は是非読んでみてください。

それではノ