百合好きによる百合好きのためのレビュー

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n回目のラブソング

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:n回目のラブソング
・ 著者 :霜月このは
・イラスト:lino
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :(表紙のみ)
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:高
・男性キャラの登場頻度:低~
・  男性キャラの邪魔さ :低~中

 <感想など>

こんばんは!

「神田川JetGirls」のゲームをちょいちょい進めてますが、正直ちょっと微妙かも・・・? こちらの製作は「閃乱カグラ」や「ヴァルキリードライブ」でおなじみのマーベラスさんです。なのでプレイしていて、そんな感じはあるのですが、この辺りの作品と比べるとどうにも微妙な印象が拭えないです。シナリオパートはいつも通り3DCG立ち絵で、会話はフルボイス。プレイヤーの分身みたいな邪魔な存在もありません。ゲーム(レース)に関しては、操作は結構難しいですが、勝つこと自体は割と簡単でした。個人的に気になるのは、シナリオパートが単調に感じられるところでしょうか。恐らくそれによって、いつものように気が付けばすごい時間が経っていた、みたいなのがないんだと思います。

結論として、「神田川JetGirls」に関しては、アニメだけ見ておけばとりあえずはいいかな・・・?という気がします。アニメは普通に出来がよく、かつ百合度も高めですのでかなりお勧めです。ゲームに関してはアニメの主人公ペア以外の全てのペア視点のシナリオが楽しめる、というのが特徴なので(+ゲームオリジナルキャラも)、そちらも気になる!という方は検討してみるといいでしょう。

 

さて、それでは作品紹介に移りましょう。本日紹介するのは小説の同人作品で、「n回目のラブソング」です。

ビアンの菜月とヘテロセクシャルの美優は、学生時代からの親友で、同じ音楽サークルの仲間だった。いつも長続きしない美優の恋が終わる度に、菜月は一緒にカラオケに行って歌う。涙を流す美優の横で、歌い続ける菜月は、10年もの間、美優に片想いをしていた。28歳のあるとき、突然美優は、菜月にある提案を持ちかけてきた。それにより、長年膠着状態だった二人の関係がついに動き出していく……。

社会人百合ですね!28歳という年齢設定が既に好みです。

それはともかく、主要人物を二人に絞って描いた、とても丁寧な恋愛物の作品だと思います。テキストは一人称で、ベースは菜月の方になりますが、割と視点は行き来します。ただそれで読んでいてわかりにくくなるとか、そういうことはないと思います。

主要人物は紹介文にある二人、菜月美優ですね。中盤にもう一人別の女性が少しだけ登場しますが、基本的にはこの二人のみと思っていいでしょう。紹介文から分かるように美優はかなり多くの男性と付き合ってきているのですが、そちらに関してはあまり描かれません。強いて言うなら高校時代に一番最初に付き合ったやつ(クズ)と、二人の同居後に付き合った男性(こっちはいい人っぽい)は、ちょこちょこ描かれていますかね。

百合度は高め。ちょっとネタバレになりますが、いわゆる両片思いというやつですね。恐らく読み始めて割とすぐに察せられると思いますので、ここで記してしまいました。繰り返しになりますが、美優の付き合っている(付き合っていた)男性に関しては、本当に描写が少ないです。どっちの視点を見ていても、本当に相手のことしか考えていなませんから。

恐らく表紙を見て既に購入している、という方も多いのではないでしょうか。linoさんが表紙を描いている時点で、まず大きく外れる可能性が低いと推察できますからね。強いて言うなら値段がちょっと高いというのが最大の欠点でしょうか。ページ数を加味すると、よくあるなろう系の高い奴より、もうちょっと高いくらいでしょうか。そのため手放しでお勧め!とは言えないのですが、非常に高いクオリティの作品だと思いますので、活字で百合を楽しみたい方は是非ご検討ください。

それではノ