※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
・ 著者 :七斗七
・イラスト:塩かずのこ
・投稿時点での発行巻数:2巻(刊行中)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・ 構成 :★★★★★★★★★☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :★★★★★★★★★☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★☆☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★★☆
・ オススメ度 :★★★★★★★☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:中~
・男性キャラの登場頻度:無・ほぼ常時(配信コメ(想像))
・ 男性キャラの邪魔さ :―・低
<感想など>
こんばんは!
最近は本当に寒いなぁと思って、ふと窓を見たら窓が開いていることに気付いてしまった水城です。現在私の部屋の窓は雨戸を締め切って窓も締め切って―――という状態をずっと続けているのですが、続けていたはずなのですが、今日たまたま確認したら、なんとその片方が開いていたんです。・・・正直開けた記憶がない。もし開けているとしたらエアコン工事の時・・・?だとすると数か月開けっ放しで気付かなかったことになるのだが―――
少なくとも昨日今日というわけではないでしょうし、寒いわけだよ!と思いました。防犯的な観点も含めて、今後は気を付けて行きたいと思います(まぁ触れないのだけど)。
さて、本日はラノベ的には老舗レーベルである富士見ファンタジアさんの作品、「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」の紹介です。
Web発、衝撃の問題作が遂に書籍化! 大人気VTuberコメディ!
数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果――「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」「は? どちゃしこなんだが?」「わたしがママになるんだよ!」素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!?
そして翌日「めちゃくちゃ切り抜かれてる!? トレンド世界1位!? なにこの同接数!!!!」大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ! その結果「おっしゃー配信始めるどー!」開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!
ということで、タイトルからわかるように『VTuber』をテーマとして扱った作品ですね。ジャンルとしてはギャグ・コメディ系。基本的にはテンションと勢いで押し切るタイプで、下ネタがかなり(かなり)多めなので苦手な方は注意が必要です。
ストーリーですが、導入は紹介文がそのままですね。社会人になり、最初に雇用された会社が超ブラックだった主人公。会社で精神をすり減らした彼女が一縷の望みをかけて大手VTuber会社の三期生応募した結果、見事合格。華々しくデビューするも中々日の目を見ることが叶わなかった。そんな彼女がある配信の日―――という感じです。
登場人物ですが、結構多めですね。まずは主人公であり、アバター・心音淡雪の中の人である田中雪。彼女の同期である三期生はあと三人いて、主人公のアバター制作者でもあるましろんこと彩ましろ(中の人:桜火白)。ASMR配信を主とする、ギャルな見た目の陰キャお姉さん・柳瀬ちゃみ(藤田みちる)。四期生の良心であり、いわゆるマゾゲー(ドM設定・縛り含む)に闘志を燃やす、ドMゲーマー・祭屋光(佐々木夏海)。
二期生は三人で、ママの相性で知られるシオンママこと神成シオン(一ノ瀬詩織)。前世がサキュバスだったが、女にしか興味を持てずに餓死したという性様こと宇月聖(鏑木聖羅)。クソゲー・クソ映画をこよなく愛するけもっこ・昼寝ネコマ(鈴鳴凜)。そしてライブオンの立役者。レジェンド第一期生である朝霧晴(最上日向)に、主人公のマネージャーである鈴木さん。さらに第二巻からは主人公達の後輩である第四期生が三人デビューすることになります。・・・かなり多いですよね。なお登場人物は基本的にVの方の名前で呼び合うこと、挿絵も全てVの方で描かれている(リアルに会っている場面でも)ため、Vの名前を太字にしました。
百合度は・・・そこそこくらい?でしょうか。基本的には下ネタギャグ作品なので百合的な雰囲気は皆無なのですが、主人公は平時(ノンストゼロ時)はとても可愛らしい性格をしています。そのためリアルに他のメンバーと会っている時の描写などは、百合度が高めでとてもいい感じです。
本作品は大部分が配信中の描写で、彼女達と視聴者との遣り取りを楽しむのがメインとなります。なので基本的にはその部分が好きになれるかどうかがカギだと思います。特に何度も繰り返していますが、とにかく下ネタが多めの作品です。そのためその部分の許容度がそのまま好みに直結するでしょう。また全編通してとにかくテンションが高いです。そのため一気に読んでいくと途中からかなり胃もたれしてきます。「てーきゅう」は毎週三分だから楽しめるのであって、一挙放送を見ると途中から疲れてくるということ(伝わるのだろうか)。これはあくまで私の印象ですが、本で一気に読むより、webで更新のタイミング毎に読んでいくくらいだと素直に楽しめるのかも?と感じました(ちなみに本作はカクヨムなどで連載されています)。
最後に触れ忘れていたこと。本作は『VTuber』をテーマに扱っているということで、実際に存在するV関連のネタが多く登場しています・・・と、思います。というのも、私自身がV関連に今まで触れたことがないんですよね(ほぼない、ではなく全くない)。それでも作品は普通に楽しめたのですが、恐らく実際の有名VTuberに詳しい方の方がより楽しめるのは間違いないでしょう。またV関連以外でもアニメ・ゲーム・漫画などのサブカル関連のネタ(パロディ)が非常に多く登場します。人によってはそこを楽しめたり、逆に苦手に思ったりすると思うので、留意しておきましょう。ちょっと長くなりすぎましたが、とにかく人を選ぶ作品であることは間違いありません。ここまでの内容をしっかり踏まえた上で、購入の判断をしてもらえればと思います。
それではノ