※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:地獄でなぜ悪い
・ 著者 :オーミヤ・シュージ
・イラスト:鳳梨ぴね
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・ 構成 :★★★★★★★★☆☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・ 絵 :★★★★★★★☆☆☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★☆☆
・ オススメ度 :★★★★★★★★★☆
<百合的注意点>
・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:低
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!
最近はめっきり寒くなってきましたね。布団に入ってからも体が(布団の中が)暖まるまで時間がかかるようになってきましたし、そろそろ暖房の出番かな・・・。家の中でも靴下をはかないと辛くなってきましたものね。足先の冷えが本当に辛い・・・。
さて、本日の紹介作品は前回に引き続き小説作品。ですが今回は同人ですね。
旭ホシネ。主人公。高校三年生。運動や勉強は苦手だが、どこか人を惹きつける魅力がある。
立木(りつき)ユイ。第二の主人公。高校三年生。運動も勉強もできる優等生。しかし学校では孤立している。
立木ユイは旭ホシネに対して憎しみを抱いていた。明確な理由は無い。ただ、自分がこんなに生きていて苦しいのに、同じクラスで何の苦しみも知らないように笑うホシネが許せなかった。それは単なる八つ当たりだった。ユイはホシネを襲った。
復讐を果たした。誰に対しての、何のための復讐だったのだろうか。なぜか溜飲が下がらないユイを、なんとホシネは許した。尊厳を奪うに等しい行為だったのに。ユイは困惑する。
ホシネはユイを抱きしめた。「この世は地獄だから。でも、人間はそうじゃないよ」
女の子二人の、とても素直な恋愛物、青春物の作品ですね。基本的には紹介文にある主人公・ホシネの一人称で進みますが、時折ユイ視点に切り替わります。短いので少し展開が急ではありますが、そこまで無理なくまとまっている印象です。ただちょっとテキストの配置・段落などがガタガタしていて気になることがありました(内容ではない)。
メインの登場人物は主役二人以外ではもう三人。主人公・ホシネの祖父母と、友人であるケイちゃん。とはいえ短い作品ですので、ウェイトは主役二人が殆どを占めています。
百合度はまずまずくらいでしょうか。紹介文にあるように、ユイがホシネを無理矢理襲うところから始まって(ちなみに描写は殆どありません)、その直後にホシネ(襲われた方)の申し出により二人が付き合い始めます。そのため作中では恋人として過ごす部分が殆どとなります。雰囲気としてはいちゃいちゃしているっていうより、想い合っているという感じでしょうか。基本的にシリアス度がそこそこなので、甘ったるい感じにはあまりなりませんでした。とはいえ重くなりすぎないところは非常にいいですね。
同人作品でページ数はそこそこ。完成度もまぁまぁという感じの作品だと思います。ただ単価が非常に安いので、買わない理由もないな、と思いました。また同人の小説作品にしては珍しく、イラストが表紙だけでない(挿絵がある)というのは驚きです。活字に忌避感がない限りは買って損することはないと思うので、ぜひ手にしてみてください。
それではノ