百合好きによる百合好きのためのレビュー

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百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話
・ 著者 :としぞう
・イラスト:椎名くろ
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★☆☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:激高
・男性キャラの登場頻度:ほぼ無
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!

昨日(正確には今日だけど)はついに「帝」の一周目をクリアー出来ました。都合約60時間。多少過多な素材集めがありましたが、サブクエストなども欠かさずにやれば、これくらいですかね。ストーリーは非常に良かったです。キャラクターに関しては過去作のキャラクターは思ったより出なかったけれど・・・全体数を考えたらあれが限界なんでしょうね。繰り返し伝えてますが、前作の「幻」と比べて百合度が上がっているのが個人的に一番良かった点でしょうか。難易度に関しては、序盤はそこそこ難しく感じますが、システムに慣れてくるに従い簡単になります(サブクエストしっかりこなしていると、どうしてもレベルが上がるのでそれもある)。特にアイテムをちゃんと使えるようになると、一気に難易度が下がりますね。
私としてはかなり久々にエンディングを向かえたコンシューマーゲームですね。とても楽しめたので、素直にお勧め出来ます。百合度も高めですしね。そのうち「燦」が出てくるはずなので、こちらも楽しみにしています。

 

さて、それでは作品紹介に移りましょう。しばらく漫画が続きましたが、今回は小説作品です。オーバーラップ文庫の新刊、「百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話」です。

この学校には『聖域』と呼ばれる二人の美少女がいる。お姫様みたいに可憐な百瀬由那(ももせゆな)と、王子様と見紛うほどに凜々しい合羽凜花(あいばりんか)。二人は家が隣の幼なじみ同士でとっても仲が良い。なのに、そんな尊き百合の花園を踏み荒らす不届き者が現れた。…………わたしだった。
しかも二人の間に挟まるだけでなく、両方に告白までされたわたしこと間四葉(はざまよつば)は、優柔不断が災いして二人と同時に付き合うことに。いやなんで!? お互いのことはもちろん秘密。それでも二人を幸せにしたい。こうなったら隠し通すしかない……二股はっ! 史上最低!? だけどほんとはピュアなガールズラブコメ!

なんだかみかみてれんさんが出しそうなタイトルですね。一言で言ってしまえば『ハレームラブコメ』ですね。最初から最後までひたすらいちゃらぶ甘々テイストの続く作品です。とにかく主人公がひたすらモテる作品。一般生徒(モブ)には疎ましく思われているあたりもテンプレですね。

メインの登場人物は、主役三人・・・主人公・四葉ちゃん、ヒロインの二人・由那凛花さんの主役三人の他には、もう三人。主人公の妹ちゃんであるの二人に、『聖域ファンクラブ』の副会長・小金崎さんです。あとは小金崎さんをお姉様と呼んで慕う少女・咲茉ちゃんが少々です。ちなみに『ハーレムラブコメ』と称しましたが、最後の二人は主人公ラブにはなりません(これは私的には安心(癒し)要素)。その代わり妹ちゃん二人はかなりのシスコンです。さすがに今回メイン(の二股)に絡んではきませんが、割と登場頻度は高かったですね。

百合度は言うまでもなく非常に高いです。テーマですからね、タイトルからも察せられているかと思います。その上で話が重くなりすぎることもなく、シリアス度は控えめ(というか殆どない)。主人公の一人称で進むのですが、その感じも苦しむというよりわちゃわちゃしている感じで、とにかく重苦しさとは無縁の作品でした。とにかくいちゃいちゃして葛藤してをエンドレスする作品です。

雰囲気で言えば「その花」シリーズに通じるようなだだ甘作品だと思います。とにかく過量の百合成分を摂取したい時に適していると思います。ストーリー・展開も王道で、特別人を選ぶものではありません。強いて言うなら一人称に好みが分かれるかもしれないくらいでしょうか(あとは三人というのがダメな方かな)。単価も一般的な文庫レベルですし、買わない理由はないと思います。恐らくタイトルからして既に購入済みの方が多いと思いますが、もし未読でしたらこの機会に是非。

それではノ