百合好きによる百合好きのためのレビュー

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ちょっとかわいいアイアンメイデン

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:ちょっとかわいいアイアンメイデン
・ 著者 :α・アルフライラ  原作:深見真
・  掲載誌 :角川コミックス・エース・エクストラ
・投稿時点での発行巻数:

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・  構成  :★★★★★★★★☆☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・    絵   :★★★★★★★★★☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★☆☆

 <百合的注意点>

・百合度:中~高?
・男性キャラの登場頻度:高?
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!

そういえば「百合ラブスレイブ」のゲーム版に手を出しました。記事にも書いたんですが、こちらは完全にR18作品です(ちなみに私はFANZAのDL版を購入しています)。ゲーム版となると一番気になるのはやはり"声"と"作画(一枚絵・立ち絵)"かと思います。まず声の方ですが、思ったのとは違いましたが特に違和感は感じませんでしたね。演技力がすごく高いということはないですが、特別問題はないでしょう。個人的にはお互いの名前を呼ぶ時の声。ここがとても素晴らしく感じました。特にしている時、名前を呼ぶ時のその声が本当に最高ですね・・・。素晴らしかったです。作画に関してですが、原画家は原作でもイラストを担当した鈴音れなさんの担当ですが、結構小説・漫画とは違って感じられましたね。立ち絵はヒロインの二人のみで、同級生組などはウィンドウ横のフェイスのみでした。まだクリアはしていませんが、ストーリーは基本的に同じかと思います。ただちょこちょこ選択肢が存在しているため、多少のアレンジはありますね。安価な商品で値段分の価値は十分にあるかと思いますので、十八歳以上の方で、気になる方は是非プレイしてみてください。

 

さて、それでは本日の作品紹介に移りましょう。本日紹介するのはエース・エクストラより完結済み作品、「ちょっとかわいいアイアンメイデン」です。

美人の先輩にフラフラついて行った武藤結月ちゃんが入部させられてしまったのは、何と学園で暗躍してる「拷問部」だったのです!?美人な残念美人・船木碧生先輩に目をつけられた結月ちゃんの学園生活が危ない!?

SMではなく『拷問』がテーマというかなりの異色作品です。作中第一話の「拷問は目的のための手段、SMは愛の形」という名言がいいですね。

ジャンルとしては日常系に入れていい・・・と思います。多分。名門女子校に入学した主人公が、学園の裏と言える拷問部に連れ込まれるところからスタートし、そこから拷問したりされたりしつつ、様々な出来事・トラブルに巻き込まれていく、というお話です。シリアス要素も多分にありますが、基本的にはあくまでコメディです。なので拷問パートも苦しそう、ではなくかなりえろくマイルドに描写されています。

主要メンバーは主人公を含めた拷問部のメンバーがまずメインです。主人公とヒロイン枠で先輩。さらに先輩(高等部)がもう一名、同級生(中等部)が一名、後輩が一名(初等部)。それと頻度は高くないですが顧問もいます。また拷問部以外でも生徒会や洗脳部を中心に学校の生徒達がそこそこの数登場するため、登場事物は多めです。ちなみに非常に重要な事項ですが、拷問部のメンバー、主人公の同級生である蒼空ちゃんは男の娘です。プラス、彼女とお付き合いをしている拷問部顧問の先生も男性です(見かけは完全に女性で、胸もかなり大きい)。ただ二人とも内面から非常に女性(女の子)っぽく、また他のメンバーもほぼ女性として扱っているため、私はそこまで気になりませんでした。やっぱり大事なのは内面(正確含む)なんですね。

百合度ですが、そこそこ高めかと思います。まず主人公自身が"女子校的イベント"を期待してこの学校に入学してますし、また何より、拷問部メンバーでしっかりペアが出来ているのも大きいですね(主人公と先輩・碧生、同級生・蒼空と顧問の先生、もう一人の先輩・悠里と初等部の後輩・苺花)。その他にも色々と矢印が発生し、登場する男性(男子)キャラクターは基本的に先の二人のみなので、全体的に百合度が高くなっているわけですね。

総評として、私的には結構好きな作品です。『拷問』というかなり特異なテーマを扱ってはいますが、上手い具合にコメディに落とし込んでいると思います。それでいて合間に挟む原作者による真面目?なコラムがまた面白いですね。後半少しシリアスぎみにはなりますが、そこも重くなりすぎないよう配慮されているため、かなり読みやすいかと思います(その分若干展開に強引さも感じはしたけれど)。テーマのことは置いておいて、まず一巻読んでみて頂ければと。

それではノ