百合好きによる百合好きのためのレビュー

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マトイ・ナデシコ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:マトイ・ナデシコ
・ 著者 :神馬耶樹
・  掲載誌 :画楽ノ杜
・投稿時点での発行巻数:2巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・  構成  :★★★★★★★☆☆☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★☆☆☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★☆☆
・    絵   :★★★★★★★★★☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★☆☆
・  オススメ度 :★★★★★★★☆☆☆

 <百合的注意点>

・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:低~
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!

前回「わたてん」の話をしたのですが、百合姫と言えば先日二作の完全版が販売されましたね。そう、「恋愛遺伝子XX」と「春夏秋冬」の二作品です。どちらも原作・作画担当が同じタッグの作品で、結構古い作品ですね。以前のものを持っているので買うかどうか悩んだのですが、悩んだら買えの精神で購入しました。数年ぶりに読むので割と内容を忘れており、普通に楽しめましたね。何より作画が好きすぎる。ちなみに、個人的には「春夏秋冬」の方が好みです。
いずれもお勧め出来る作品なのですが、一点注意してほしいのが、巻末おまけの男体化BLパロディでしょうか。登場人物が全員男性になって、ストーリーをなぞるショートストーリーがあるのですが(しかもします)、苦手な方も多いかと思うので留意しておきましょう。多くの方が読んでいる作品かもしれませんが、そこそこ前のものなのでご存知ない方もいるでしょう。kindleのリンクはいつも通り下に貼っておくので、気になる方は読んでみてください。

 

さて、それでは作品紹介に移りましょう。本日は過去作の紹介。ヤングジャンプより「マトイ・ナデシコ」です。

弓道をしている纏(まとい)は、自分と同世代の女子高生が苦手。しかし、ある日出会ったキラキラした「ザ・女子高生」の志摩子と弓道対決することになるのだが…。淡い青春を描いた弓道物語。

まず最初になんですが、本作は非常に中途半端なところで終わります。しかも打ち切りではなく雑誌の廃刊?(サイトの終了?)らしいので、強引に終わらせてもいないんですよね。なのでその点を予めご承知の上お読みください。

さて、お話はオーソドックスな部活物といっていいでしょう。容姿や性格(特に容姿)にコンプレックスのある主人公・纏が、自分の理想を体現したような少女・志摩子と出会うことで物語が動き出す、ガールミーツガールのお話です。

主要キャラクターは四人で、主人公・纏、ヒロイン枠の志摩子、主人公が所属することになる弓道部の先輩が二名で計四人。そこに途中から顧問(主人公の従姉)が加わり、さらに団体戦のメンバーとして同級生がもう一人追加されます。そしてもう言ってしまいますが、その同級生が加わったところで二巻が終了(連載終了)となっております。なのでもう、本当に中途半端なんですよね。一巻で敵方として登場した志摩子の元仲間(中学時代)とか、二巻に意味ありげに登場する美人とか、そのまま何もなく終わりました。悲しい。

百合度は低め、まぁまぁといったところでしょうか。主人公は若干コミュ障ぎみですが、ヒロインの志摩子は主人公の憧れる"キラキラ女子"ですので、非常に明るく比較的距離も近いですが、それくらいです。あくまで部活物だと考えるのがいいでしょう。なお男性の登場人物は主人公の通っていた弓道場のおじいちゃん(志摩子の祖父)とか、もし続いたら障害となったであろう校長くらいです。

最後にもう一個注意点として、ストーリーが基本的に暗く、割とちょいちょいギスギスします。なので爽快な読み心地は得られないと思います。展開に関しても、割と「んー・・・」と感じる流れ、終わり方をすることが多かったです。そのため個人的にあまり好みとは言い難いストーリーです。ただヒロインは可愛いんですよね・・・。

そんなわけで、百合度がそこまで高くない点も含め、正直なところあまり強くお勧めすることは出来ない作品かと思います。ただ少なくとも。続きが出るなら私は購入すると思います。それくらいの感覚なんだな、ということで、参考にしてもらえればと思います。

それではノ