※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている
・ 著者 :矢村いち
・ 掲載誌 :少年チャンピオン
・投稿時点での発行巻数:4巻(刊行中)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・ 構成 :★★★★★★★★☆☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ 絵 :★★★★★★★★☆☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★★
<百合的注意点>
・百合度:~中
・男性キャラの登場頻度:ほぼ無
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!
気が付けばお引越しまであと半月。ちょうど一年程滞在した静岡にもさようならです。しかし実家を出てからかなり色々な県を転々としてきたものだなぁ。フリーになってからも、折角なので色々なところに行く機会に恵まれると嬉しいけれど、どうなるでしょうね。
さて、本日の紹介作品はリクエストいただきました「声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている」です。掲載誌はなんと(?)少年チャンピオン。チャンピオンは時折名作を繰り出しますよね(本作はSNS発ですが)。
失声症で声がだせない少女・真白が出会ったのは、ぶっきらぼうだけど心が読める女の子・心崎でした。真白の嘘偽りない心の声をすくい取り、不器用な優しさで真白を助ける心崎。2人が織りなすまっすぐで優しい世界は、やがて周囲の人たちを温かく変えていく。単行本化の声殺到の佳作が、ここでしか読めない描き下ろしエピソードをひっさげついに刊行! 声のだせない少女と心が読める少女が織りなす、優しい世界の以心伝心コメディ。
かなり有名な作品だと思うので、知っている方も多いのではないでしょうか? 私自身リクエストされるまで、とっくに紹介済みだと思っていました。ジャンル的には大雑把には日常系に分類されるでしょうか。特に序盤はSNS投稿時の名残もあって、一つ一つ単発のお話が続きます。しかし途中からは大きな一本のストーリーになって、区切りはかなり曖昧になっていきますね。
キャラクターは、2巻までは真白さんが最初に触れあうことになる心崎さんと、習志野さん(大学生、真白さんがコンビニで知り合った)、中村さん(同級生)の四人がメイン。3巻以降は学校を舞台にしたお話が多くなって、同級生が多数出てきます。名前のあるキャラクターはみんな非常に暖かく、作品全体が優しい空気に包まれています。シリアス度がそこまで高いわけではないし、重いお話でもないです。ただとにかく優しいお話が多く、何でもないところで泣きそうになる、そんな作品です。
百合度はまずまず。心崎さんのツンデレ度合いが高く、かつ常に真っすぐな真白さんに翻弄されて、頻繁に顔を赤くするのが非常に可愛い。表記はなかったと思うけど恐らく女子校が舞台で、クラスメイトも全員可愛いです(一番は真白さんだと思いますが)。少しだけ胸が締め付けられながら、とても暖かい気持ちになれる作品です。人を選ばない作品だと思うので、未読の方はこの機に是非ご購読を。
それではノ