百合好きによる百合好きのためのレビュー

このサイトは百合好きによる百合好きのためのレビューサイトです。もし購入をためらっている商品などレビューしてほしい作品がある場合コメントにお願いします。所持している場合は再読して優先的にレビューを行います(未所持の場合は作品次第となります)。また百合作品の情報提供も随時お待ちしております。

VRゲームのキャラクターだと思って操作していたメデューサ少女が、現実世界にいたんだけど!?

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

f:id:you_mizushiro:20210611193205j:plain

※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます

 <作品概要>

・タイトル:VRゲームのキャラクターだと思って操作していたメデューサ少女が、現実世界にいたんだけど!?
・ 著者 :月詠夜空
・イラスト:ブドウジュース
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・  構成  :★★★★★★★★☆☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・    絵   :(表紙のみ)
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:中
・男性キャラの登場頻度:無
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!

あっついですね! 本当に冷房が必須の季節になってきたと感じます。ちなみに梅雨はどこいったんでしょうね? 殆ど雨が降っていない気がするけど大丈夫なのだろうか。

ところで、この度ココナラというサイトでちょっとしたお小遣い稼ぎを開始しようとか画策を始めました。内容としては簡単な校正とかが出来たらな、と思ってます。こういうのって完全素人でも受注できるものなんですかね? 今のところそもそもサイトの利用方法から手探り状態ですが、これからの余暇(?)に向けて色々とやってみたいものです。

 

さて、本日の紹介作品も同人小説です。「VRゲームのキャラクターだと思って操作していたメデューサ少女が、現実世界にいたんだけど!?」ということで、近未来のSF・ファンタジー的な作品です。

VRゲーム<ゲート・オブ・アヴァロン>のキャラクターであるメデューサの少女――メードリー。
メードリーをゲームキャラクターとして操作していた十条寺オズは、現実世界で月面旅行をする最中に彼女と出会う。

なぜ、虚構でしか語られないメデューサが存在する?

人類は、地上に住むことが不可能になり、軌道衛星エレベーターに逃げ込んで生活をしていた。
すでに人々が踏み込むことができなくなった地上をモデルにしたと言われる<ゲート・オブ・アヴァロン>
そこで描かれる地球は、ファンタジーの世界の生き物で溢れかえっている。

メデューサが存在するのなら、それも現実か?

仮想が現実となり、世界の嘘が仮想存在によって暴かれていく。
仮想世界だけでは終わらないSFファンタジー!

設定も中々面白いですし、何よりストーリーがすごく良かった。登場人物は全員女性(及び女性体・女性人格のAI)で、キャラクターとしてはヒロインのメードリーは可愛さがやばいです。テンプレ的なツンデレタイプの性格なのですが、主人公・十条寺の性格が特殊すぎて一切攻めに回れないのが最高に可愛い。ちなみに十条寺とその友人であるカロンの一人称はそれぞれ"ボク"と"俺"なのですが、どちらも女性(少女)です。

表紙がかなり愛らしいので読む前の印象はそこに引っ張られそうになるのですが、もっとシュッとした(?)作品で、シナリオのシリアス度もそこそこ高いです。ただメードリーのテンションと可愛さがあまりに強いため、どれだけヤバイ状況でも不思議と悲壮感はありません(特に十条寺が傍にいるとき)。ちなみにメードリーは実は作品終盤までずっと十条寺のことを少年だと思い込んでいます。そのため若干齟齬が生じたりしますが、個人的に読んでいて気にはなりませんでした(なお主人公の家にいるメイドロボット(AI)のハロは主人公のことを男性だと自身の中で確定させています)。

百合度はそこそこ。メードリーが少年と思っている十条寺に対してあたふたする部分や、ハロがご主人(十条寺)の嫁を自称する部分を百合と称するかは見解が分かれるでしょうが、私が読んだ限りあれは百合です。またそれを差し引いたとしても、一定の百合度はあると言えるでしょう。とにかくストーリーが非常に面白く、非常にお薦めの作品です。強いて言うなら感嘆符が結構多いので、そういうのが気になっちゃう人はちょっとあれかも・・・?というくらい。安価な割にボリュームもたっぷりで非常に楽しめる作品なので、是非読んでみてください。

それではノ

 

※今回もkindleにしかなかったので他のリンクなし。アンリミですからね。