※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:夢の国から目覚めても
・ 著者 :宮田眞砂
・イラスト:切符
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★★
・ 絵 :★★★★★★★★★★
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★★
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★★
<百合的注意点>
・百合度:高
・男性キャラの登場頻度:低~
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
最近FXでお金を溶かす遊びを覚えた水城です。ごきげんよう。
相場感を覚えるためにやってるので余剰資金でやってるだけですが、あれは確かにうかつに飛び込むと痛い目見るでしょうねぇ・・・。ギャンブルもなんでもそうですが(FXがギャンブルだとは言いませんが)、なまじ比較的簡単に勝ててしまうというのが、良くないですよね。FXで全財産溶かした顔を晒さないよう気を付けたいものです(笑)
さて、本日は星海社さんより「夢の国から目覚めても」。
私はずっと、女の子だけが好きだった――願望と現実の間で紡がれる世界・百合は誰のためにあるのかを問う、百合小説の新たな金字塔。
実はこの作品はあまりいい予感がしなかったから、販売(電子版の販売)からしばらく買わずに様子見していたんですよね(ここのシリーズ?単価が高いですから)。けれどまぁ月に一回くらいある謎のテンションで購入して、読んでみたらこれが多いに予想を裏切ってくれて、ものすごく良かったです。正直ね、上にも転記した紹介文が良くないと思います。私がいいコピーを書けるとは言わないけれど、この文章じゃなかったらもっと早く買っていたと思うんですよね・・・。
主人公二人は百合がテーマの同人作品を描く女性二人(恐らくはまどまぎか、プリキュアあたりの作品)。一人は現実でも女性しか好きになれず、その内に秘めた想いを作品に乗せて描く有希。もう一人は百合作品の、女の子が女の子として幸せに生きる世界に夢を見る由香。作品は一人称で、有希の視点から始まります。とにかくストーリーと構成が美しすぎる。テキストも文句なしで、殆ど非の打ちどころのない完璧な作品に感じました。
察せられている通り、ストーリーは全体通して殆どがシリアスです。由香が描くようなふわふわしたお話ではなくて、有希が描くような胸が締め付けられるようなお話。けれど幸せになれるような、そんなお話です。作品の性質上中々紹介が難しいのですが、一つだけ言えることは買って損はしないということでしょう。値段も含めて私のように手を出すか迷っていた人は、迷わず買いましょう。そもそも作品を今回知った人も、迷わず買いましょう。本当に完成度の高い一冊でしたので、是非読んでください。
それではノ
※薄々気が付いていたけれど、電子書籍版があるのがkindleのみでした。なのでリンク少なめです。