百合好きによる百合好きのためのレビュー

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ふたりはだいたいこんなかんじ

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:ふたりはだいたいこんなかんじ
・ 著者 :いけだたかし
・  掲載誌 :バーズコミックス
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★☆☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :―
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:中~高
・男性キャラの登場頻度:~中
・  男性キャラの邪魔さ :低

 <感想など>

こんばんは!何だか物凄い台風が来てるようですね。関東(私の中で静岡は関東に属している)までものすごい雨と風が断続的にですが来ていました。遠く離れたこっちですらなのだから、直撃した九州って相当やばかったのでしょうね・・・もし九州に住まわれている方がいましたら、どうぞご自愛下さい。通り過ぎた後も安心できないという話らしいですし(現に遠いこちらまで影響してるくらいだし)、引き続き命大事にでいってくださいね。

 

さて、それでは本日もいつも通り作品紹介にいきましょう。本日紹介するのはあの「ささめきこと」で有名ないけだたかし先生の新作、「ふたりはだいたいこんなかんじ」です。

女子と女子。こんな毎日。32歳のシナリオライター・佐久間エリーと22歳のかけ出し声優・犬塚わこ。まわりの人たちには「先輩後輩のルームシェア」と言いながらエリーのマンションで暮らす2人は、「一日手つなぎデート」をしたり、一緒にファミレスで締め切り間際の仕事をしたり、、、フワフワで穏やかな毎日を過ごしている――

「ささめき」では思春期の心情描写の素晴らしかったいけだ先生ですが、今作は社会人百合です。その上紹介文にあるようにかなりの年の差! いいですね。キャラクター設定がもう好き。

過去作同様の細めの線とふわふわしたキャラクター達の独特の雰囲気は、やっぱりいけだ先生だなという感じでしたね。作品ジャンルは日常系・・・と読んでいいかな、一巻時点では大きなイベントはなく、二人の穏やかな日常と、わんこ(ヒロイン・犬塚わこのあだ名)の少しずつの成長を描いた作品になってます。作品の雰囲気こそ「ささめき」っぽさはあるものの、ストーリーは社会人同士らしいものになっていく予感がしてますね。その辺りテーマというか、描こうとしているものはブレないような気がするので、この先も期待が持てます。

またキャラクターについても主役二人の周りの方たちを、早い段階で広く見せてくれてるのが特徴でしょうか。特にお互いの両親。すでにこの二人の"現状"をちゃんと理解してて、受け入れているような感じの描き方ですね。なのでそういう方向での波乱は恐らくなさそうな気がします。このまままったりと日常系で描かれるか、シリアス方面に行くなら仕事面の成長によるもの・・・かな?

全体通して安定した作品だと思います。逆に言うと尖った楽しみ方をするのは難しい作品でしょうか。日常系といってももちろん『きらら・キューン系』とは大きく異なるので、そこを理解した上選んでいただけるといいかな、と思います。大きく惹かれるというよりは人を選ばずに読んでいただけるタイプ(「ささめき」のように誰かの中のNo.1になるタイプではない)だと思うので、お金に余裕があれば是非買ってみてください。

それではノ