※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:この愛を終わらせてくれないか
・ 著者 :筒井いつき
・ 掲載誌 :ヤンマガKCスペシャル
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :―
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ 絵 :★★★★★★★★☆☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★☆☆
<百合的注意点>
・百合度:中?
・男性キャラの登場頻度:中~高
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!気が付けば2019年度も終わり、今日はエイプリルフールですね。私としては特別思うところのない日だったのですが、ソシャゲでエイプリルフールイベントやってるので「そういえば・・・」という感じで思い出しました。皆さんはエイプリルフールって何かされたりしますか?
さて、本日紹介する作品は筒井先生の「この愛を終わらせてくれないか」です。
目立たない高校生活を送る八河柚には秘密がある。それは女優として活躍する同級生・速水瞬の熱狂的なファンであること。瞬を自身の神様と崇める柚は、同じクラスにいられるだけで幸せだった。それだけでよかったはずなのに‥‥。
「あの子のそばにいたい」それだけの気持ちが、どうしてだろう、満たされるほどに渇いていく。少女が抱えるこの気持ちは恋? それとも‥‥。
歪で純粋なラブストーリーの幕が今、上がる。
恐らく大きく好みの分かれる作品だと思います(これ何だかよく言ってる気がする?)。ですがこの作品に関しては買うかどうか悩んでも一発でそれをクリアする手段があります。
表紙が全て
表紙を見て気に入りそうであれば、間違いありません。買いましょう。
表紙を見て嫌な予感を覚えたのであれば、間違いありません。止めておきましょう。
本当に、完璧なまでに作品の内容を映し出した素晴らしい表紙だと思います。もうこの絵だけで全部決めて大丈夫です。
・・・なのですが、それではあまりにもあまりなので、一応簡単に内容に触れましょう(以下ネタバレぎみ)。
あくまで一巻時点での私の感想ですが、紹介文から想起されるものとは少し違った内容でした。メインキャストは文中にもある主人公とヒロイン。そしてヒロインの親友と、その親友の後輩ちゃんです(ここまで全員女の子)。
主人公・柚は、自身が神と崇める瞬の傍にいる彼女の親友・幸子のことを非常に憎らしく思っていた。彼女はその黒い感情をフォロワーのいないSNSにぶちまけて解消していたのだが、ある日そのアカウントを当の本人である幸子に知られてしまう。彼女に屋上へと呼び出された主人公は、そこで思いもよらぬ方向から詰問を幸子に受ける。その際に老朽化していた?屋上のフェンスが外れ、二人は落下。目が覚めると、彼女は幸子の体に入ってしまっていた―――
というのが導入となります。全体的に展開が早く、飽きの来ない良い構成になっていました。個人的にこの作品で好きなポイントは、主人公のヒロインに対する感情の強さ、ベクトルでしょうか。『崇拝』という単語が正しくしっくり来るような、そんな狂信的な彼女の感情がこの先どのような展開を迎えるのか、そこが見どころだと思っています。キャラクター的には後輩ちゃんが好きですかね。
あくまで私の個人的意見ですが、一般的な百合的楽しみ方をするのは恐らく難しいと思われます。癒される要素も一切なく、むしろ最初から最後まで不穏な雰囲気で進み続けます。二度目になりますが、本当に好みの分かれる作品だと思うので、最初に述べた様に『表紙にピンと来るか』で、購入を決めて頂ければと思います。
それではノ