※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:ヴィオレッタの尖骨
・ 著者 :宮木あや子
・イラスト:中村キク
・投稿時点での発行巻数:短編集
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★★
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :―
・ 読みやすさ :★★★★★★★★☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★☆☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:―
・男性キャラの登場頻度:低~ほぼ常時
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!サービス終了をむかえてしまった「はいふり」とは裏腹(?)に、「とじとも」は二周年記念イベントが、「バンドリ!」は三周年が迫ってきましたね。「とじとも」は私はまだ二か月ちょっとしかプレイしていませんが、なんだかんだバンドリはずいぶん続けている気がします(いつ始めたか覚えてない)。そういえば同じブシモの「スタリラ」のレビューをまだしていませんでした。こちらは対人が中々面白くて個人的には好き。バンドリ同様フルボイスなのも高評価です。また詳細はいずれ。
さて、本日は小説作品で、「ヴィオレッタの尖骨」を紹介します。
世間から隔絶され生かされている少女たちの一途で激しい想いの行き着く先は――狂おしいほど耽美で苦しい恋愛小説集。ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で注目の著者の真骨頂!
宮木あや子さんと言えば、ここの読者の方には「あまいゆびさき」が一番通りがいいでしょうか(そういえば記事にありませんでした)。本作もその「あまいゆびさき」や「雨の塔」など他の宮木さんの作品同様に、雰囲気は基本重め(暗め)の作品が集まった短編集です。
まず一点始めに留意してほしいのは、本短編集は基本的にGL要素が低いというか、男性が主要キャストに居るものが多いです。作品は全部で四つ収録されているのですが、
①ヴィオレッタの尖骨
二人の少女と一人の少年のお話。色恋ではなく、自分という存在と、執着のお話。
②針とトルソー
二人の少女の逃避行。若干エスっぽい空気。短め。
③星の王様
二人の娼婦のお話。
④紫陽花坂
女子校に通う少女達のお話。
という感じに分かれています。最後の紫陽花坂がボリューム的には一番多く、これだけで半分くらいでしょうか。作品的にも一番好きです。百合・・・と呼べるかは分かりませんが、同性愛の少女が主役となっています。個人的には最後の紫陽花坂の為だけに買うのもありだとは思うくらいに好きなのですが、いかんせんそこそこ値が張るんですよね。なので諸々加味してお薦め度は下げてあります。ただ評価を見てわかるように、作品の完成度そのものはとても高いと思います(全作品通して)。なのでちょっと暗めの小説作品が好きな人や、少しリアリティの強い少女の同性愛作品の好きな人は是非読んでみてください。
それではノ