※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:魔女と少女の愛した世界
・ 著者 :浅白深也
・イラスト:海鳥千本
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★★★
・ 世界観 :★★★★★★★★★☆
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :★★★★★★★★★☆
・ 読みやすさ :★★★★★★★★★☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★★
<百合的注意点>
・百合度:―
・男性キャラの登場頻度:高
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!今日は久々・・・久々?に小説作品を紹介します。
本日紹介するのは「魔女と少女の愛した世界」。ファンタジー世界が舞台で、魔女が主人公のお話です。
町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。手には、朝食用にとっておいたミルクパン。
腹はたつが、殺すのもめんどくさい。だが、高値で少女を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。そのため仕方なく少女と暮らしはじめたエリシアだったが――。
これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。
文章は主人公である魔女・エリシアの一人称。キャラクターもいいですがシナリオ・構成がすごく良かったです。世界観はよくある中世西洋系よりは比較的発展しているようで、日用の機械なんかが存在する文明レベルのようです。魔女は人間のなかで魔法を使える存在―――ではなく、『魔女』という固有の種族のようで、不老かどうかはわかりませんがかなりの長命種のよう。ただこの物語の中においては『魔女』という種族そのものはそこまで大きな意味合いはなく、あくまで孤独な女性と少女の絆を描いたお話です。
とにかく素敵な作品、という印象でした。主人公であるエリシア様はかなり毒舌というか、トゲトゲした語り口調の女性なのですが、挿絵の彼女がかなりふわっとした美人に描かれているため微かにギャップを感じます(良し悪しではなく)。少女・カナリアは紹介文に描かれている通りかなり幼いですね。特別描写はなかったはずですが、多分幼稚園生レベル・・・かな?
どこをとっても高いレベルで安定した素晴らしい作品だと思います。百合作品・・・ではないですが(だけどエピローグだけはちょっと・・・?)、大人の女性と幼い少女の絆が描かれるというだけで、もう、もうね・・・尊い・・・
活字が好きな方は是非読んでください!苦手な方も出来れば読んでください!(!)
それではノ