百合好きによる百合好きのためのレビュー

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やせいのいしおの!

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:やせいのいしおの!
・ 著者 :佐藤ケイ
・イラスト:かみやまねき
・投稿時点での発行巻数:1巻(刊行中)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★★☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★★★
・  読みやすさ :★★★★★★★★★☆

・  総合  :★★★★★★★★★★
・  オススメ度 :★★★★★★★★★☆

 <百合的注意点>

・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:無
・  男性キャラの邪魔さ :―

 <感想など>

こんばんは!何だか急激に寒くなりましたね。先日毛布出したばかりなのに、すでに毛布だけだと若干寒さを感じるレベルです。今日はやたらと腹痛に悩まされましたし、皆さんもしっかり寒さ対策しましょうね(と、若干震えながらタイピングする人)。

 

さて、本日は結構久々なのでは?商業小説作品です。以前「魔女は月出づるところに眠る」でも紹介したことのある佐藤ケイ先生の新作、「やせいのいしおの!」です。

天持東です。みなみんと千秋ちゃんと三人で学校の帰りに井戸に落ちたら、異世界でした。人はいなくて、文明もなくて、山奥で。何の道具もないままサバイバルしつつ帰る方法を探す過酷な旅が始まっちゃった。初めて火が起こせた時はホントに感激したよ~! 他にも糸作ったり石斧作ったり、大変だけど毎日が発見と感動の連続! どんな時でも逞しいみなみんと優等生の千秋ちゃんが一緒だからホントに心強いの。私も趣味の手芸や山菜摘みが役立ったり。あと柴犬の獣人のしばさんが道案内してくれてるんだけどこの子がとっても可愛いの! とにかく絶対にみんなで生きて帰るよ~!

佐藤ケイ先生と言えば私は「天国に涙はいらない」をリアルタイムで読んでいたので、こちらが私的代表作の気分なのですが、巻数だけで言うと「三十三間堂」の方が多いんですね。私は三十三間堂は未読なのですが、本作「やせいのいしおの!」はその三十三間堂の登場人物が主役三人のようです。ただ未読でも問題なく楽しめたので、知っていればより楽しめる、と思っておけばいいかもしれません(イラスト担当も共通のようです)。

お話は中々ガチなサバイバル。ただ雰囲気は明るめで、重苦しい感じにはなってません(今のところは)。流石に読みやすい作品ですし、一応異世界転移ものですが、いわゆるなろう系のそのジャンルっぽさはなく、普通にファンタジーって感じがしますね。多分作者の方の描き方とかだと思うのですが・・・そう考えてみると、異世界転移ってよく考えてみればラノベだと結構昔からあるんですよね。ちなみに私が真っ先に思い浮かんだのはかの有名な神坂一先生の「日帰りクエスト」(角川スニーカー)でした。第一巻が1993年。ふっるいですね(笑) え?26年前・・・?

いやいや(笑) ということで閑話休題。

サバイバルが主題の作品ですが、もう一つ、ヒト化した動物たちが出てくるのも特徴ですね。一緒に旅する事になるのは表紙にもいる"しばいぬ"さん。どの動物も人間形態にけもみみ、けもしっぽという体ですが、習性は元の動物に近いようです。私はリスさんが好きでした。

また百合作品ではないのですが、あとがきで先生が「何も持たせず山の中に放り出す事で論理的かつ必然的に女の子裸の舐め合いが発生するんですよ」と力説されるように、女の子の裸の舐め合いなんかが発生したりします。ところで内容とは全然関係ないんですが、「立ち読みで本文より先にこれを読んでいる方は~」って記載があとがきにあったのですよ。この書き出しすっごく懐かしくないですか?(私と同年代の方々) 昔のラノベには「あとがきから先に~」なんてよく書かれていたものですが、今もあるんですかね?私もですが昨今は電子書籍が大分広まってきましたし、電子だと買わずにあとがきって読めないんですよね。だから今はそういう事書く人って(若い作家さんとかだと)いないのかなぁなんてしみじみしたりしちゃいました。

や、またしても閑話休題。

何だか関係ない所で色々と長くなっちゃいましたが、この感じだと男性キャラクターは出てこないで女の子のサバイバルが描かれ続けるのだと思います。ただ佐藤ケイ先生は何してくるかわからないので、急展開でシリアスモードに入る可能性は大いにあるかと思います。現段階ではシリアス(ただし重くない)は少なめのほのぼの系サバイバルですが、その辺りは注意しつつ、購入の可否を決めると良いのではないかと思います。内容は面白いですし、ちょくちょく為になる雑学も挟まれますので(サバイバルな事だけではなく)、興味の惹かれた方は是非買ってみてください。

それではノ

 

※折角なので取り上げた作品も貼りました。百合ではないです。