※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
※画像クリックでamazon商品サイトに飛びます
<作品概要>
・タイトル:終末はあなたに会いたくない
・ 著者 :さちはら一紗
・イラスト:緋狩
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★★
・ 構成 :★★★★★★★★☆☆
・ 世界観 :―
・ 雰囲気 :★★★★★★★★★☆
・キャラクター:★★★★★★★★★★
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :(表紙のみ)
・ 読みやすさ :★★★★★★★★☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★★★
・ オススメ度 :★★★★★★★★★☆
<百合的注意点>
・百合度:低~中
・男性キャラの登場頻度:(無)
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
こんばんは!今日も続けて個人小説の紹介です。
もうすぐ大きな隕石が落ちて世界が終わる。
やることもないので仕方なく、酒に溺れていた『私』のもとに予期せぬ客人が現れた。
それは高校時代の後輩で──私が今、もっとも会いたくない女だった。
五年振りに再会を果たした後輩と過ごす穏やかな終末の日々の中、思い出すのは高校時代のこと。どうして二人は出会い、どうして別れを告げたのか。どうして会いたくなどなかったのか。どうして、後輩は会いにきてしまったのか。
積み重ねた嘘と秘密と共に、二人は終わりの時へと向かっていく。
突然訪れた世界の終末で、"先輩"と"後輩"が終わりまでの時間をあの日の思い出を胸にゆっくりと過ごすお話。今が半分、昔が半分くらいの割合で、先輩の一人称がメインで進んでいきます。長く一緒にいた高校時代から、会うどころか会話すらなかった数年間を挟み、そして訪れた終末を先輩と共に過ごす事を選んだ後輩。ずっと後輩会う事を避けていた先輩。最後の、本当の意味での最後までを隣で、二人で過ごす事になって・・・
シナリオと雰囲気、キャラクターがとてもいい感じでしたね。百合作品と呼ぶかどうかは悩ましいところですが・・・女性二人のお話です。終末らしい荒廃した雰囲気と、ただその先輩の周りの空気は終末が訪れる前から特に変わりのないもので、そんな世界と隔絶されたようなマンションの一室の中だけのお話。割と万人受けするタイプの作品に感じました。ただちょっと、行間を読む力が乏しいと少し内容がわかりにくく感じる可能性がある・・・かも?という気がします。
非常に出来のいい作品で値段もそこまで高くないので、ジャンル的に好きそうかも、と感じた方は是非読んでみてください。きっと期待に応えてくれる気がします。
それではノ