百合好きによる百合好きのためのレビュー

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神様のいない空

※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります

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 <作品概要>

・タイトル:神様のいない空
・ 著者 :村神仁
・イラスト:Maruto!
・投稿時点での発行巻数:1巻(完結)

 <評価>

・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・  構成  :★★★★★★★★☆☆
・   世界観  :★★★★★★★★★☆
・   雰囲気  :★★★★★★★★☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・    絵   :★★★★★★★★☆☆
・  読みやすさ :★★★★★★★★☆☆

・  総合  :★★★★★★★★★☆
・  オススメ度 :★★★★★★☆☆☆☆

 <百合的注意点>

・百合度:低~
・男性キャラの登場頻度:高
・  男性キャラの邪魔さ :高

 <感想など>

 こんばんは!今日は久々に(?)かなり日付過ぎてからの更新です。

空はあたしの友だちを呑み込んだ。ここに神様はいない。
神様がいるのなら。
この空の、その上だ。

高校生の御厨佳月(みくりや かづき)は、大好きだった先輩を空で失ったことをきっかけに、航空自衛隊の戦闘機パイロットを志した。
偶発的に起こった戦後初の空戦から紛争は始まった。復讐を胸に、異例の早さでウィングマークを手にする二人の少女。佳月と福原夢子は、女性オンリーの実験的飛行隊である第24SQに引き抜かれるのだった。
若いイーグルドライバーを見守る飛行隊長・古手川万里三佐は心配をする。復讐のために戦う佳月は、それを失ったとき、果たしてなんのために翔ぶのか? やがて、日本海を越えて危険な「敵」の戦闘機群が飛来する。佳月たち自衛隊の要撃部隊は激しい空戦のただ中に突入してゆく──。
近未来ならぬ直近の過去の日本を舞台に、起こり得たかもしれない戦争と、女性戦闘機パイロットたちのフライトを描く空想戦記。

全体のシナリオや設定は個人的に好きなタイプです。第二次大戦以降のパラレル設定で、戦争が起こってしまった日本を舞台にしたお話。主人公は試験的に認められた女性のみの飛行隊に配属されたパイロットで、そこでのお話が中心。戦争は起こっていますが、戦争そのものというより戦争によって引き起こされた事が中心で、戦争そのものに関しては大きくなる前にお話が終わっています。

まず初めにですが、お話は女性のみの部隊での話でも男性の登場頻度が中盤以降かなり高いです(主に二人)。加えて百合的要素はかなり薄めであることを予め伝えておきます。一番出てくる男性パイロット(ベテラン)は飛行隊隊長である三佐の元交際相手っぽいし、後半出てくるその前期男性パイロットの教え子?っぽい男も部隊の女性を強引に手にしようとせまってきてうざいです(女性というより彼女の乗る戦闘機がメインで、あくまで女性の方はオペレーターというか付属物っぽく見てますが)。

ただシナリオ自体はかなり出来がいいですので、戦記物などで主人公が何かに翻弄されながら成長し奮闘するタイプの作品が好きな人にはお勧め。さくっと終わってしまっているのだけが物足りない感じはありますが・・・まぁその辺は仕方ないですね。ボリュームに比して値段もリーズナブルですしunlimited対象でもあるので、気になる方は読んでみてください。

それではノ