※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
※記事にネタバレを含む可能性があります
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<作品概要>
・タイトル:アリス殺し
・ 著者 :小林泰三
・イラスト:丹地陽子
・投稿時点での発行巻数:1巻(シリーズとしては3巻)
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★★★☆
・ 構成 :★★★★★★★★★☆
・ 世界観 :★★★★★★★☆☆☆
・ 雰囲気 :★★★★★★★☆☆☆
・ キャラクター:★★★★★★☆☆☆☆
・ テキスト :★★★★★★★★★☆
・ 絵 :(表紙のみ)
・ 読みやすさ :★★★★★★★☆☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★☆☆
・ オススメ度 :★★★★☆☆☆☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:無
・男性キャラの登場頻度:高
・ 男性キャラの邪魔さ :低
<感想など>
今回紹介するのはミステリー小説「アリス殺し」です。
この作品は「アリス殺しシリーズ」として、二作目「クララ殺し」三作目「ドロシイ殺し」と続くのですが、ここで言及するのは一作目「アリス殺し」のみであることを先に伝えておきます。
それでは内容ですが、まず言っておきます。
ええ、百合じゃありませんでした。
知ってました。気付いていました。どう考えてもこれが百合作品であるはずがないと。それでも時折私は「或いはわずかな百合の気配がするのでは!?」とこのような作品を購入することがあります。そして大抵外します。
もう一度言いましょう。
百合要素はありません。
とはいえここはレビューサイト。内容評価はしておきます。
まず話の構成や展開はとてもいいと思います。世界設定やミスリードのさせ方も上手いし、この辺はさすが本職。素直に面白かったです。
ただどうしても残念な点が一つあって、会話がひたすらめんどうなんです。
これは恐らく原作である不思議の国のアリスの世界観を活かしたためだと思われるのですが(厳密には原作というよりはオマージュ元というべき?)、とにかく話が長い。アリスの感じるイライラが読者にまで伝わってきます(笑) 気になる方は一度試し読みしてみてください。冒頭にアリスと蜥蜴(ビル)の会話があるのですが、それが最後までずっと繰り返されると言えば、概ね伝わるでしょう。
なので結論としては「話は面白い。でも読んでてすごく疲れる」となります。
クララは多分私は買わないと思います。理由としては、
・読んでて疲れる事
・世界観を共有しているためある程度展開の予想がつきそうなこと
・この作者が百合を書きそうにない事
以上です。
単純にミステリー好きで、試し読みして面白そうと感じた方は一冊試してみてはいかがでしょうか?
それではノ