※この記事における評価は直感によるものであり、相対的なものではありません
※二巻以降が発売されている場合、記事作成時点で読んだ全てを対象としています
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<作品概要>
・タイトル:少女庭国
・ 著者 :矢部嵩
・イラスト:loundraw
<評価>
・ シナリオ :★★★★★★★☆☆☆
・ 構成 :★★★★★★★★★☆
・ 世界観 :★★★★★★★☆☆☆
・ 雰囲気 :★★★★★★☆☆☆☆
・キャラクター:★★★★★★★★★☆
・ テキスト :★★★★★★★★☆☆
・ 絵 :(表紙のみ)
・ 読みやすさ :★★★★★★☆☆☆☆
・ 総合 :★★★★★★★★☆☆
・ オススメ度 :★★★★★☆☆☆☆☆
<百合的注意点>
・百合度:低
・男性キャラの登場頻度:無
・ 男性キャラの邪魔さ :―
<感想など>
さて、今回は前回から一転して異色作品の紹介です。
この少女庭国は一応小説ですが、実態は思考実験と言った方がいいかもしれません。
内容を簡単に説明すると、
卒業式の日、講堂に向かって歩いていたはずの少女が次の瞬間謎の部屋で目を覚ます。という所から始まります。その部屋はごく普通の直方体の形をしていますが、家具等は一切なく、目に映るのは対面に存在する一対の扉、そして片方の扉に張られた一枚の張り紙のみ―――
張り紙には「ドアの開けられた部屋の数をn、死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ」と書かれているだけ。
これを読んだ少女たちがどのような行動を起こすのか・・・というものです。
主人公は決まっておらず、何人もの少女たちの行動が順番に描かれており、時にある少女の行動が他の少女に影響を及ぼす事もあります。ですが一度描かれた少女に描写が戻る事はありません。
この小説は個人的にはとても興味深く気に入っており、上記の通り評価も高めにしたのですが、反面オススメ度は低くしました。その理由ですが・・・
①活字に慣れていないと読み進めにくい
②結構グロい事が行われる
この2点です。
二つ目に関しては細かい描写がないため気にせず飛ばせる人はいけると思いますが、行われている事は結構えぐいです(笑)
逆に言うとこの2点を許容できる人にはかなりオススメと言えます。気になった方はぜひ手に取ってみてください。
それではノ
P.S.)私は基本的に百合作品スキーですが、男性キャラが執拗に女性に絡まない作品や男性がほぼ登場しない作品は割と何でも読む傾向にあります。今回ははっきり言って百合作品ではないのですが、今後もこういう作品を紹介することがあると予想されたため、予め知ってもらおうと思い今回はこの少女庭国を選びました。ご了承ください。